今、自分の上には誰がいるんだろう…。(そりゃ星の数ほど…)
今、自分の下には誰がいるんだろう…。(そりゃ石の数ほど…)
幼い頃、父親が背中を押してくれた。一回一回声をかけながら…。
だんだんと揺れは大きくなって、目の前に広がる空は上下に大きく行ったり…来たり…。
そのうち独りでこげるようになっていった。
そのうち色んな空を見るようになっていった。
あの時、父親はこれからの人生に向けて背中を押してくれたのかもしれない。
今では時折人の背中を押している。
今、自分の横には誰がいるんだろう…。(……………………)
独りでも、独りの時間と空間を埋めていく『孤独能力』
今、あの時のブランコは揺れているだろうか…。
