春季限定公開の宮越家に行くことができたのは
地元の「また旅くらぶ」さんの日帰りツアーによるもの
「また旅くらぶ」さんは
いわゆる一般的な観光とは違う企画をしてくださる
誰かの
「あそこに行ってみたい」
をツアーにしてしまう
地元の人脈を使って創り出すその旅は
私に地元愛を教えてくれる親の愛みたいな旅
今回宮越家の帰りに
斜陽館も訪れた
6月19日は太宰治の命日
町は太宰ウィークとしてイベントを立ち上げていた
太宰治のファンがやってくるこの場所だけど
太宰ファンなのに見落とされてしまっているところがあるのだ
「新座敷」
斜陽館から歩いて5分くらいの場所にあるこの新座敷は太宰治の疎開の家
ここでガイドさんの説明を受けた私は
涙腺崩壊
私は太宰治のファンではない
しかしガイドさんのお話を聞いて太宰の作品を読みたくなった
作品を書いた当時のリアルな太宰の心情が
その始まりはどこからやってきたものか?
太宰のインナーチャイルまで
ガイドさんの話で伝わってきた
太宰治、本名津島修二は生まれながらにして
裕福な家庭のもとに生まれた
しかし津島家のお金の稼ぎ方
今でも当たり前のように行われている
社会の営みではあるのだけど
彼にとっては
罪悪感を抱くことになってしまったという
ガイドさんの話は
津島修二という個人の話ではなく
今の日本の国の状態を憂い
自らの手で命を終わらせてしまった若者たちの
叫びにも聞こえた
私には子どもはいないし
子どもを産むこともできない年にもなってしまった
せめて何かしら若い世代のために自分を役立てたい
私には何ができるだろうか?と考えさせられた
太宰治が執筆した場所で
太宰治が執筆した座り方でパシャリ
斜陽館についてから睡魔に襲われていた私
新座敷の売店にあったコーヒーカップに
一目惚れ
自宅に戻って即コーヒーを入れて飲んだ私だった
本日もお読みくださり
ありがとうございました