私たち世代の薬剤師は

医薬分業が促進された頃社会人になった


今まで病院でもらっていた薬を

薬局までもらいに行くことになった患者さん

今まではワンストップだったのに


「二度手間だ」


「今までより高い!」


「薬を渡すだけでこんなに給料もらいやがって」


と言われ続けてきた

昔はハローワークの求人が新聞に載っていて

職種と給料が公表されていたから

全国各企業平均給与額からすると

平均額ギリギリの給料であるにも関わらず、

所得が低い県No.1を争っている青森では

薬剤師は高給取りになるのだ


お店で服を見ていたり、美容院なんかでも

私が薬剤師だと知っている人の中には

買わなかったり、おすすめされたものを断ると

「お金あるくせに」と嫌味を言われたことも多々あった


薬の金額は薬価といって

保険で使用する薬の値段が決められているので

薬を安く仕入れて処方を出せば出すほど

病院は利益が出る


無駄に薬が処方されたり、

似たような薬をあちこちからもらうようになって弊害が出てきたということで、

病院と薬局を分けて

薬局で似たような薬が重複して出ていないか?

他の病院から同じ薬が出ていないか?

確認して薬を減らすために始まったと認識している


そもそも何でそうなったかというと

70歳以上の高齢者の医療負担を0円にしたことが始まりだ


今まで病院とは無縁だった方達が


「タダになったからきてみた」


医師だった父は生前

そう言われたことがあると

話していた


税金払っている分、本を取ろうということだろうか?


そして今のお薬手帳の始まりとも言える

70歳以上の方へ配布される健康手帳というものに処方された薬を記載するようになった

これで飲み合わせや重複の確認がしやすくなった

手帳をもとに、注意していただくことを話すことができるようになった


当時はまだこれほどパソコンが普及していなかったので、全部手書きだったから超大変だった💦


「医者でもない人間に言っても仕方ない」


そんな言葉もよく言われたけど、

それでも地位向上を目指して

頑張った私たち世代の薬剤師

医師歯科医師と同じ6年制となった

昔は薬剤師であることを隠していたけど

今では薬剤師だって堂々と言えるようになった



しかしながら

もし私が今から薬剤師になろうとしても

今の6年制だったら無理だっただろうショボーン

運が良かった



本日もお読みくださり、

ありがとうございました😊