血圧が130を超えたら
これを飲もう的なCMを目にすることが増えてきたせいか、血圧のことを聞かれることが増えてきた。
血圧の基準がどんどん下げられてきている。
私が習った時よりも現在の血圧の基準値は下げられている。
今の血圧の基準は流石に低すぎだろうと思う。
20ン年前に調剤薬局で働き始めた頃
私の親世代の薬剤師の先生と仕事をしていたのだが、
その時にその先生は患者さんに
血圧の基準は年齢プラス90
だと話していた。
私が習ったことと違うのでびっくりしたのだが、
年齢プラス90って実は理に適っているなぁと思う今日この頃。
血圧が何かがわかっていないと
数値だけ見て一喜一憂することになる。
私たちの心臓は一定のリズムで血液を送り出していることはご存知かと思います。
そう、ドクンドクンっていうやつ。
心臓から血液を送り出したドクンって時、血管にかかる圧力のことを上の血圧といい、
次にドクンって送り出す前に血管にかかる圧力が下の血圧と(ざっくりし過ぎだけど)いいます。
ある程度に年齢になると
体は硬くなりますよね。
血管も硬くなるんですよ。
良く聞くでしょう?動脈硬化とかって
硬いとどうなるか?
同じ量の血液が血管から送り出された時
柔軟性がある血管と柔軟性がない血管では
かかる圧力が違うって想像できませんか?
それを一律の基準にしてしまったら
どうなるか?
血圧を下げるには
血管を広げたり、血流量を減らすことになる。
高齢になると、
体を段々動かさなくなってくるので、
血圧を下げることばかりに気を取られていると、
血液が末端まで巡らなる
冷えている方、多いのでは?
父も晩年は手足が冷たくて
寒い寒いと話していたし、
母方のおじいちゃんは冬は暑いくらい暖房をガンガン入れていたし、
患者さんは夏でも
「ズボン下を履かないと寒い」
と話される方も1人2人ではない。
頭に血液が巡らないとどうなるか?
フラついて転倒したり、
ぼーっとしてしまう。
実は認知症と言われた方の中には
脳への血流量が少ないから機能していないだけなのでは?
と思う私。
血圧は、笑ったり、びっくりしたり、
重い物を持っていきんだりした時に上がるから、
その時のために普段高めだと危険ですよー
って触れ込みで血圧、血圧って騒がれている感が否めない。
私の父が完全に寝たきりになったきっかけとなった入院も、血圧が下がりすぎて
危篤状態になり救急車で搬送されたことからだった。
父は心房細動で血栓ができないように
脈拍を抑える薬を飲んでいた。
脈拍が通常より少ないところへ
何故か血圧の薬が追加で処方されていた。
「なんで?これじゃ下がりすぎるだろう?」
って往診の先生に聞こうと思っていた矢先だった。こういう時は躊躇せずに時間外でも直ぐに先生に確認すべきだったと反省。
今日のまとめ
血圧は一時的に高くなることがある。
どういう時に高いのか?を把握する。
寝不足やストレスなどその日の体調、食べ飲みしたものも血圧の数値と一緒に記録しておくといいですね。
一時的なのか?いつも高いままなのか?
あれ?前回とほぼ一緒じゃん😅
安易に薬に頼ったり、増やしてほしいなんて言ったりしないようにしてくださいね。
本日もお読みくださり、
ありがとうございました😊