いろいろ検査し結果は…
「前立腺から膀胱にかけて浸潤しているのが映ってます。
数値も100を超えたままですね。
本来なら細胞を取って生検に回してから確定するんでしょうけど、
検査することが体力的にキツイのであれば、
恐らく前立腺がんで間違いないと思いますので、
今日からもう治療開始しちゃいますか?」
とまくしたてるように先生は父に話した。
前立腺がんは、男性ホルモンに由来するので、
男性ホルモンを抑える治療をする。
通常の抗がん剤とは違うし、
私の薬剤師歴30年で関わらせていただいた患者さんを思い起こすと
前立腺がんは、罹る方の年齢層も高いのもあるが
進行が遅くて、別の要因で亡くなっている方が多かった。
ホルモン療法で小さくなって
ちゃんと尿が出るようになって
トイレに行く回数が減ってくれればいい。
そう思っていた私は
治療を受けてみてもいいのかも🤔
と先生の話を聞いて思ったのだった。
最初の尿管がんの時に
ステージ2だったのに、
自分が思っていた治療と違う治療をしたことで、末期がんだと思いこんでしまった父だから、
今回は父の被害妄想に騙されないように
(特に話を聞いていない母は振り回されるだろうから)先生の話をこっそり録音しておいた。
父は、
「そうですね…」
と相槌を打ったので、
早速ホルモン療法の注射💉を受けることになった。
3ヶ月に1回の注射だが、
効果が出ているか確認するために
1ヶ月後受診して効果があれば3ヶ月に1回の通院で良いことになった。
家に帰り、母へ詳細を伝えるのと
父は末期だとか言い始めたので
診察の会話を録音した音声を聞いてもらった。
「先生は末期だって一言も言ってないよ。」
と伝えたが、父はそこではなく、
早口でまくし立てる先生のテンポとは違い、
レスポンスが遅い自分に対して
「ダメだなぁ。」
とため息をついていた。
薬が効いてトイレの回数が減りますように🙏
本日もお読みくださり、
ありがとうございました😊