会場が空いていないのと、日取りが悪く(友引)
父が亡くなってから葬儀までの待機期間が長めになってしまった。
よっぽど父は家に居たかったのだろうなぁ。
母は諦めきれずに毎朝父に
「朝だよ、起きて」
と声をかけていた。
亡くなった翌々日に納棺。
納棺の際に湯灌というのがあるのを聞いた。
納棺師さんが体を洗って、お化粧して
着付けをして納棺してくださるのだ。
晩年、寝たきりになる前から
入浴を面倒がり、お風呂に入らない日が増えていった父。週に2回ヘルパーさんに来てもらいシャワー浴をしてもらっていたが、
ここ数ヶ月は身体の清拭しかしてあげられなかった。
ここはさっぱりして旅立ってもらいたいと思いお願いした。
湯灌の時、納棺師さんが、
「いつも使っているボディソープやシャンプーがあれば、そちらを使いますよ」
ボディソープはいつも使用していたのでお願いした。
シャンプーはフケと痒みを訴えていたので、
それ用のシャンプーを使用していたのだが、
髪がきしむので、ご持参くださったシャンプーとリンスでサラサラにしてもらうことにした。
「よかったら一緒に洗ってあげませんか?」
ということで、私は父の足を洗った。
そういえば、何かのセミナーで
両親の足を洗うという話を聞いたことがあったなぁ。
圧迫骨折で入院中に何とか機嫌を取っていた時に足をオイルマッサージしたことがあったけど、
洗ったことはなかった。
父の足は(当たり前だが)とても冷たかった。
そして身体を洗い終えて、
化粧するのだが、納棺師さんが取り出したものに
びっくり😳
何と‼️
保湿用のフェイスパック😳
「お父さん、生まれて初めてのパックだよ😆」
ここまでしてくださるのか😳
白装束は嫌だろうからと
グレーの旅人姿の着物を用意した。
着物を納棺師さんと一緒に着せて
遂に納棺。
納棺された時に母は、
「とうとう入ってしまったか…」
と呟いた。
本日もお読みくださり、
ありがとうございました😊