父は祖母の命日に旅立つのかと思った。
運良く、夜中にトイレに起きた母が父の様子を見に行ったタイミングで救急搬送され、
一命を取り留めた。
救急車を見送った後、頭を下げに来なさいという祖母の声を聞いた時に、父が今日亡くなることはないと確信した。
実は、祖母が連れていこうとしたのではなく、
まだ来るな!と制止したのだと感じた。
今日は冬至。
一年で一番夜が長い日、つまり陰が極まる日だ。
冬至を乗り越えれば、父は年を越せるだろう。
次は冬の土用を乗り越えれば、母と妹の願い通りに春まで持つだろう。
土用は、鰻を食べることでお馴染みの夏の土用だけでなく、春夏秋冬4回ある。
土用は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期だ。
(父が危篤状態で救急車で運ばれたと、母が泣きながら私の勤務先へ電話をかけてきたのは、今年の春の土用だった。)
今私たちが使っているカレンダー(グレオリオ暦)とは違う。
私たち日本人の日本の気候風土に合った
昔からの暦(こよみ)は先人たちの智慧。
このように暦を見ていくと、
この時期にはこれをする、この期間は要注意など、今までの自分のようにいつも気にして、心配ばかりして、不安と恐怖から行動して、という緊張状態でいる必要がなくなる。
これからの時期は何をするのか?
いつまでシンドイか?
いつまで耐えればいいのか?
わかるからだ。
わかると準備ができるし、
抜けるまでのカウントダウンが
あるのとないのとでは大違いだ。
若い頃は古臭いとか、
カッコ悪いとか、実際の季節と合わないとか
ネガティヴに感じていたが、
実はとても合理的で実践的で凄いことなのだということに、この年になってわかった私。
日本に古くからある教えは超重要で
これからの時代を生き抜くのに必須アイテムになるのだろうと痛感した。
本日もお読みくださり、
ありがとうございました🙏