夜中トイレに起きた母が父の様子を見に行った。
目を開いたまま、ハァハァと苦しそうに息をする父に
「苦しい?」
と聞いたらうんと頷いたそうだ。
家にあるパルスオキシメーターで酸素飽和度を測ったら90だった。
訪問看護師さんへ連絡して、救急搬送されることになり、母に起こされた私だった。
慌てて起きて父の手を握る。
父は天井を見つめたまま。
以前のような反応もなく、
手を握り返すこともなかった。
雪かきをして救急車の誘導をした。
救急車に母が乗り込み私は見送った。
いよいよか…
「二人で頭を下げに来なさい」
声が聞こえた。
おばあちゃんだ。
母と二人でお墓参りに来なさいってことか。
仏壇と神棚に手を合わせ、
いつもの祓い詞と鎮魂を。
諸々準備をして病院へ向かった。
父のところに案内してもらった。
先生からの説明がちょうどおこなわれるところだった。
「コロナは陰性
熱が8度あり、炎症反応があり腎臓か肺だと思うが、恐らく肺炎でしょう。抗生剤を点滴します。
脱水もあるので、点滴の速度はゆっくり目にしています。
午前中はここ(ER)にいてもらって
ベットの手配がつき次第入院の手続きをしてもらいます。」
というわけで、一旦母と私は帰宅することになった。
家に帰る前に、お墓参りに向かう。
お寺に着いた時、住職さんが機械で除雪していらした。挨拶をしたら
「お墓さ行くの?」
「はい、命日なので」
「…」
墓地は一面雪😮😮😮
ここ数年、毎年祖母の命日にはお墓参りに行っているが、雪が積もっていたことは一度もない。
亡くなった年も雪は無かった。
今年は一昨日から雪が降り続いていたので、
長靴に雪かき用のスコップ持参し
墓地の入り口から、お墓までの道を
雪かきをしながら向かうことは想定内だった。
いつも使っているより小さめのスコップだったので、膝くらいの高さまで積もった雪の雪かきは
困難を極めた😰😰😰
なかなか辿り着かない。
試されているなぁ。
30分以上雪かきをし続け何とか辿り着き、
お墓に積もった雪を落として
お参りした。
あとは運を天に任せるしかない。
午後に病院から連絡があり
無事に入院の手続きを終えた。
未明から大変な1日だったが、
未明だったから救急搬送し入院が決まり、治療を受けることで命を長らえたのだと思う。
今日は往診の日だったので、
往診の先生が来てくださるまで家にいたら、
きっと祖母が連れて行ったと思う。
祖母は今日ではないと
阻止してくれたのだと思う。
父が上を見ていたのは、
祖母を見ていたのかもしれない。
3年前から要介護になった父が仏壇のある部屋で過ごすようになり、
父が仏壇の扉を開けることを許さなかったので、こっそり拝んでいた私。
今日は堂々と、そして今まで開かずの扉だったので、お供えのお菓子も果物も奮発して買ってきて
お礼を伝えた。
本日もお読みくださり、
ありがとうございました。