コロナで入院していた時に下血して
貧血が一気に悪化した父。
そういえば、
前立腺がんのレジェンド薬(と先生がかっこいい言い方をしていたが、昔からある薬のこと)が
効かず腫瘍マーカーの数値が上がり続けていた。
そこで先生は、高い薬だけど新しい薬使うことを提案した。
その時に父は
「もう年だから治療はしなくていいと思っている」
と先生に話した。
しかしながら尿閉を起こしてバルーンを使用しているので、その管理もお願いしなければいけないので受診を中断するわけにはいかない。
私は先生にどんな薬なのかを聞いた。
前立腺がんは男性ホルモンに依存する。
今まで使っていた男性ホルモンを抑える薬で効果がなかったので、
新しい薬は今までと違う作用機序で男性ホルモンを抑える薬だと説明を受けた。
次回までに高額医療の手続きをしておくように言われて帰宅し母にも説明した。
抗がん剤でないのなら
この薬で効果がなければ治療中止にしようと私は思った。
母も私と同じ意見だった。
父が治療をしたくないと話したのは、病院に行きたくないという意味だと思った私。
なぜなら
尿閉はがんによるものだから、
小さくなったらバルーンは外せると思っていたのだが、
バルーンを入れておけば、何度もトイレに行かなくていいし、ラクだからバルーンは外したくないと先生に言ったくらいだからだ。
「まだ長生きしていたい」
と病院の待合室でも口にしていた父。
バルーンの交換が4週間に1回必要でそのために、治療をするしないにかかわらず病院に行かなければいけないから、今回の新しい薬は飲んでみようという結論になった。
というわけで、通常量の半分の量で新しい薬をスタートすることになった。
心房細動があり血栓予防のための薬を10年くらい前から服用しているので、
新しい薬は血栓予防の薬の効果を高めてしまうかもしれない。つまり出血傾向が生じる。
そこはよく状態を観察していくしかない。
新しい薬を開始して2ヶ月近く経過し
前立腺がんがわかって以来のひどい血尿が改善し
たので、出血傾向は今のところ大丈夫だと思っていた。
むしろ尿が普通になってきてよかったと思っていた。
その矢先にコロナで入院。
下血で貧血が急速に悪化。
血尿ではなく下血で出血させてしまったのか…。
ほぼ1日中ダースベイダーのような呼吸で寝ている父を見て、
新しい薬は使わずにバルーンは在宅で管理という選択をあの時にできなかったのか?
いや、選択肢になかったのだ。
そんな自分を責めてしまうことがある。
なぜ選択肢になかったのか?
長くなったので、後で書きます。
本日もお読みくださり、
ありがとうございました🙏