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“優しい”にもいろいろあるが、

とにかく優しい先生。


ちょうどこの頃

新型のインフルエンザで世間は大騒ぎになった。

マスクは購入個数制限があり、

タミフルが効くとなって

みんな血眼になってタミフルを求めた。

当然タミフルは品薄になった。

時効だから書くけど🤭

優しい先生は患者全員にタミフルを処方した。

かかっていない人へ処方するのは保険外なので、

みんな新型インフルエンザの病名がついたのだろう。

保険の査定されないか?

目をつけられるんじゃないか?

心配な私。


タミフルが品薄の中どうやって手に入れたのか?

元々患者さんの数が少なかったのも幸いしたのだが、

U社長とIKさんはこの優しい先生の門前をやるつもりはなかったようだ。

しかしながら、この話を持ってきた医薬品卸さんのプレゼンで引き受けることにしたのだが、

蓋を開けてみたら、ビックリなことが多く

そのことをダシにして納入に漕ぎ着けたようだ。



私は先生の指示で患者さんのご自宅へ

お薬を届けに行くこともあった。


私が働いていた辺りの住宅街は

一軒家には必ず表札があって

表札に住所と世帯主の名前が書かれてあったので

迷わずにご自宅へ伺うことができて助かった。

(仕事が終わって夜に薬を届けに行くので、

夜にウロウロしていたら不審者になってしまうもんね😆)



患者さんのご自宅でお話を聞かせてもらっているうちに

???と思うようなことを話す方もいらした。


ヘルパーさんにお財布を盗まれたとか

認知症などに見られる被害妄想のようなお話なのだが、(優しい先生はきちんと聴いてくださるので)続きを聴いていると


『先生が

「どのヘルパーだ⁉️俺が行って取り返してきたやるから」

と言ってくれたんだけど、またトラブルになっても嫌だからそれはお断りしたんですよね。』


自分で妄想なのをわかった上で話していたのだろうか?

注目というか優しい言葉を集めるために…

こういうこともあるのか…。



あるご自宅へ伺った時は、

患者さんが足が悪いのでピンポンを鳴らしてから

ドアを開けてもらうまでに数分待つ。

都内は蚊が多い。

こちらの家は特に蚊が多くて、

ドアを開けてもらうまでの数分で

集中砲火を浴びてしまうのだった。


いろんなご事情いろんな家がある。


通常この方達の診察は介護保険を使用した

往診なので、薬局も介護保険を使って

お薬を届けて必要な確認やアドバイスをすることで、普通に薬局に来ていただく方よりその分がお薬代にプラスされるのだが、

優しい先生は、プラス分を算定せずに

薬局に来た方と同じ料金で届けるように指示をした。


私は薬局の営業が終わってから

時間外でしかもボランティアで届けに行く状態だった。

その人数がどんどん増えていく。


いくら私を鍛えるとはいえ、

自分たちの指示ではなく

薬局に利益はないのに時間外勤務。


それだけではない、

病院関係者の薬代無料患者もどんどん増えていった。



この状況を知った社長は

IKさんとも相談してある決断をするのだった。



本日もおつきあいくださり、

ありがとうございました😊



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