転入して1週間で筆箱の中身すべてを盗まれた
自分で主張できないと、正しくても担任の先生に話を聞いてもらえない
日本語で話してると真似されて馬鹿にされる
こんにちは、英検1級コーチのさくらです。
文房具を盗まれたり、差別されたり・・・
これらは私が小学5年生でアメリカの現地校で経験した実際の話です
普段なかなか語られることのない、帰国子女のリアルについてお話しようと思います
今回は、アメリカで過ごした小学5年生から中学卒業まで(日本の学年で)の
リアルな生活について、お話していこうと思います^^
私は父がエンジニアだったのでカリフォルニア州のシリコンバレー近辺に滞在していました
ヒスパニック、アジア系の外国人が非常に多く、治安はよいとされている地域でした
英語をマスターしていない外国人が多いため、ELDという英語教育制度があり、
その中で英語力に合わせてクラスが分けられていました
英語が話せない学生に対する手当も手厚く、
指導してくれる先生たちもベテランの方々が多い小学校でした
この方々は偏見などもなく、英語が話せないからといって過剰にひいきしたりはせずに
見知らぬ土地で必死に生きている私たちに優しく接してくれる方たちでした
しかし子供というのは、どの国に行っても時に残酷です
差別されて傷ついたことも幾度となくありました
日本語を話していることを真似されて、嫌な思いをすることもたくさんありました
衝撃的だったのは、入学して1週間で日本の学校で送別の品にもらった筆箱の中身をすべて盗まれたこと
正確にはお気に入りのシャーペン5本でした
姉に誕生日プレゼントにもらったプーさんのシャーペンだけは、
学校内で使っている生徒を見かけて声をかけましたが
「私の友達が日本に旅行に行ったときにお土産に買ってきてくれたもの」と言い張られて
取り返すことはできませんでした
小学5年生、11歳の私は、それから警戒心は常にマックス状態での学校生活です
置き引きに遭わないよう、そもそも盗られて困るものは絶対に学校に持っていかないようになりました
可愛い文房具などはすべて家で使うようにして、学校には鉛筆を持っていきました
仲良しの友達ではない、クラスメイトから何かを貸してほしいと言われた時も同様です
貸したらまず、返ってきません
私は絶対に貸しませんでしたが、貸した友達は何度催促しても返してもらえず・・・
返してくれた頃にはペンのインクはほぼない、、という状態でした
日本の常識とは全く違う学校生活、世界です
もちろん、楽しいこともたくさんありました^^
小学校の行事ではパジャマパーティーがあり、みんな本当にパジャマを着て行って
その日は一日中学校の中でごろごろしながら本を読みます
家から本を持って行ってよかったので、私は名探偵コナンを持って行ったのですが、
韓国人のクラスメイトが熱心に絵を見ていました^^
中学校では毎年遊園地に行けるのですが、成績があまりにも悪いと学校に置いて行かれます
卒業旅行はありませんが、代わりにサイエンスキャンプがあり、私はヨセミテ国立公園に行きました
これも同じく、成績が良いことと、ある程度英語力があることを認めてもらえないと行けません
選考までに英語力があることを認めてもらう必要があるのは、
毎日エッセイを書かなければならないこと
また、ガイドさんがELDの先生ではない現地の方だからです
エッセイはその日あった出来事を書くものではなく、その日学んだことを書きなさいというものでした
この時点で滞在2年目の私はほぼToday I learned that...の形で書いていましたが、
毎日書くことが必須だったおかげでライティングにおける基礎とスペルなどがしっかり定着しました
秋になるとハロウィンがあります🎃
家の近所を魔女の仮装をしてtrick or treat!と言って回りましたが
最初の年はなんと言っているのか分からなくて「Happy Halloween!」で乗り切りました。笑
アメリカの現地校は宿題が大量に出ます
基本的に学校の成績は宿題半分を中心に、授業内の態度、そして残りがテストで決まります
平日は毎日学校から帰ったら宿題タイムが短くても2時間、
週1回のtutor(家庭教師)に分からないことを教えてもらい
土曜日は日本語補習校で日本の勉強をします
ここでは日本の勉強を週1回でキャッチアップするために同じく宿題がたくさん出ます
生活の中で大変だったことは、英語学習はもちろん、
現地校の勉強と日本の勉強を両立すること、
親に相談してなんとかなることが少なかったことです
両親は日本の公立中学、高校卒業して短大、大学卒でしたが英語が話せるバイリンガルではなかったので
滞在2年目には「あれ・・・?お父さんもお母さんももしかして全然話せないの?」と気づいていました
きっかけは、スーパーで買い物をしていた時に母の言ったwaterが通じなかったことです
そのことに対して、ネガティブなことは何も思いませんでした
自分自身が英語を学ぶことの大変さを痛感しながら日々過ごしていたからですね
むしろ話せないのに私たち(私と姉)のために学校の先生と話してくれたり、
家のことやなど生活において守ってくれていることに感謝しました
英語ができるようになってきたころには積極的に通訳していて、
最終的に帰国する頃は、母の代わりに電話対応をするようになりました^^
アメリカでは中学校は2年間、高校が4年間で高校卒業までが義務教育です
中学校では日本で年長から習っていたサッカーをしたいと思い、学校のチームのトライアウトを受けて合格しました
スポーツは実力主義で日本の部活のように学年は関係ありません
英語がしっかり話せなくても問題なく、
むしろ日本人はひとりもいなかったので、英語を話すようになるいい機会でした
高校でもサッカーは続けて、1年生の時チームメイトの家でお泊り会がありました
その地域の中でもリッチなエリアで、通されたチームメイトの部屋にベットが2つあり
みんなで困惑しながら「なんで2つあるの?毎日交互に寝るの?」と聞いたら
「うーんわからない、生まれたときから2つあるから」と言われました^^笑
そして別塔でビリヤードをしたりNeverゲームをして過ごしました
帰国子女の一番の特徴は親の事情で行き、帰ってくることです
やっと英語に不自由が少なくなり学校生活が楽しくなってきた時、私は15歳でした
高校受験で本帰国することを親から告げられた時は、日本に帰れる!という喜びはありませんでした
4年かけて築き上げた友人関係や英語力はここで終わりか、、、
でも帰国するならするで、日本での生活を楽しみたいと思っていたので私はICUなど英語を話す学校ではなくて
日本らしい制服を着て勉強する学校に行きたいと親と話し合い志望校を決めていきました
帰国子女のリアルな現地校生活のお話、いかがでしたでしょうか?
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