司法修習が始まって1カ月が過ぎました。

早かったような、
長かったような、
どちらかと言えば後者の感じです。

初日に入所式があって、机上の封筒から
身分証明書や、修習生バッジが出てきました。
それを見た時、あぁ修習生になったのかと実感
しました。

私はいま裁判修習中です。

修習生は、配属された部の裁判官室で勉強します。
裁判官と同じ部屋にいるので、裁判の合議から雑談
まですべて聞こえます。
課題をやりつつも合議や雑談に聞き耳を立てることで、
裁判官がどんなことを考えながら事件を処理している
のか窺い知ることができます。これは貴重な経験です。

裁判修習の主な内容は、
①課題として出された記録を読んで起案すること
②裁判等の手続を傍聴すること
です。
現在進行中の事件の起案をすることもあり、そのときは
裁判等を傍聴することで一層理解が深まります。

起案はパソコンで作成するので、修習生各自ノートパソコン
必須です。修習生用のプリンターがあるので、それでプリント
アウトして、裁判官に提出します。

裁判等の傍聴は、基本的には傍聴席ではなく、当事者席の後ろ
などに着席させてもらえます。より間近で裁判等を見ることが
できます。

私の配属部の部長は教育熱心で、
起案の講評を懇切丁寧にして頂けたので、
起案のポイントや自分の足りないところをよく理解でき、
この1カ月間だけでもかなり多くのことを学ぶことができました。

朝は9時20分までに登庁する決まりで、
17時に終わります。17時より遅く残る人もいます。
昼休みは12時15分から13時までで、
食堂や近所の飲食店で食べたりする人もいれば、
各自の机でお弁当を食べる人もいます。
私の部の裁判官は、手作りお弁当や買ってきたお弁当
を机で食べながら昼休みも仕事をしています。

また、問検起案というのがありました。
いわば定期試験です。試験時間は
朝から夕方くらいまでです。
途中、昼食を食べながら解きますが、
私は食べている時間がもったいないので
おにぎり2個くらいで済ませます。

模擬裁判もやりました。
必要に迫られると手続も何とか覚えます。

概ね修習はこのような感じです。
年末年始は修習がなく、7日から登庁です。
明日からいよいよ司法修習が始まります。

色々な先生方のお話を聞く限り、
法曹同士の繋がりは非常に大切だということなので、
たくさんの人たちと友達になりたいと思います。

10月中旬に司法研修所から教科書や参考書、

事前課題が送られてきてからはや半月が経ちます。


今のところ、刑事裁判、刑事弁護及び検察の課題

を終えました。


主に、どのような証拠からどのような事実が認定できる

のか説明したり、ある事実からある事実を推認する過程

を論理的に説明するなどという感じの問題です。

例:αという事実が認められる(証拠引用)。また、βという

事実が認められる(証拠引用)。これらの事実は、~という

ことを示しているので、γという事実を強く推認することが

できる。


そこでやっていることはまさに「推理」なので、名探偵コナン

とかシャーロックホームズとかを好んで読んでいた私に

とっては、司法試験の勉強よりも楽しく感じます。


起案では、直観的な推理は通用しないとされているので、

普段は「説明するまでもない」と思ってしまう推論でも、

順を追って丁寧に思考過程を説明する意識改革が必要

だと思いました。

合格発表から1カ月半ほど経ちました。

そして、司法修習開始まであと1カ月を切りました。


司法試験の順位は結局400番代でした。

公法系・民事系の出来が良くなかったのですが、

刑事系で2ケタ番台を取れたことで助かりました。


合格発表後の1週間ほどの間に修習の申込み

をしなければならないので、ばたばたしました。


就職活動については、いくつかの事務所の説明会

に参加したり、個別訪問に申し込んだりしました。


ところで、先月から今月にかけて、有り難いことに

いくつかの事務所から内定のようなものを頂き、

そのうちの1つの事務所でお世話になることにしました。

ただ、本当は、研修所の通達で、内定をもらった修習生が

裁判や検察修習を疎かにするかもしれないから、今の時期

に内定を出すのは控えるようにと言われているようなので、

事務所名を推測できる情報は書けませんがご容赦ください。

しかし、仮に修習予定者が修習前に内定をもらったからと

いって、修習を疎かにするでしょうか。少なくともわたしは

修習が楽しみだし、全部はりきってやろうと思っています。

内定をもらったからといって意識が低くなる人はあまりいない

と思うので、何だかお節介だなと思いました。


突然ですが、最近わたしは米国などに留学をしたい

と考えるに至り、現在は英語の勉強に力を入れています。

レッスンにも行っています。


最近、研修所から白表紙と呼ばれる教材が届きました。

刑事裁判・民事裁判・刑事弁護・民事弁護それぞれ数冊

の教材(教科書など)があり、修習が始まるまでに読んで

おかなければならないようです。また、各科目ごとに課題

があります。11月22日必着で提出する必要があるので、

少しずつ目を通すようにしています。別に任官・任検志望

ではありませんが、起案の成績もある程度ちゃんとして

おきたいので真面目に取り組みたいと思います。


修習地は第一希望(関西圏)が通り、ほっとしています。


いまもそうですが、今後修習生になってからは更にブログ

に書けないことがたくさんでてくると思います。差し支えの

ない範囲で何か書こうとは思っていますが、あまり期待

しないでください。

司法試験合格発表から4日が経ちました。


この間、修習の申込み手続で忙しかったです。

17日消印有効ということなので、急ぎました。昨日ようやく終えました。

受かった後、受験票を片付ける際、修習申込みは発表後1週間くらいでして下さいという紙(司法試験会場で配られたもの)を発見し、この手続のことを思い出しました。すっかり忘れていました。せっかく受かったのに手続ミスで修習に行けないというのは最悪ですね。


順位については9月下旬に送られてくるそうです。一体何位なのか全く想像もつきません。


一方、就活はいよいよ本格的に始まってきます。

事務所説明会、個別訪問等に申し込む感じです。情報収集を怠ってはいけません。


また、出身大学が主催してくれる祝賀会、修習前研修や出身法科大学院が主催してくれる修習前研修・懇親会などもありますので、積極的に参加し、修習に備えるとともに顔も売っておきたいと思います。


私ごとですが、一応試験に受かり、法曹人生のスタート地点には立てたかなと思うので「法曹のたまご」から「法曹のひよっこ」に改名しようと思います。

久々の更新となりました。


本日、司法試験の合格発表がございました。


合格いたしました。


たくさんの方々のお陰で今があると思います。

感謝しています。

本日は司法書士試験を受験してきました。


午前は択一、午後は択一と記述で、朝9時から16時まででした。


ほぼ何も準備できていない状態だったので散々でしたが、感想を述べたいと思います。


まず、午前の択一の憲法、刑法はかなり易しいと感じました。これらは司法試験のために準備していたところなので、ブランクは多少ありますが、簡単に感じました。

ただ、民法や会社法は結構細かいところまで聞いてくるという印象でした。勉強不足を痛感した次第です。

民訴は割と司法試験っぽかったと思います。やや細かい知識を問うているという印象でした。

その他の不動産登記や商業登記、供託となどは壊滅的でした。これは相当気合いを入れてやらないと合格は難しいと思いました。

記述式は言うまでもなく出来ませんでした。やはり本格的に取り組まないと難しい試験です。


司法試験と司法書士試験とでは使う頭が違うのかと思いました。

司法試験はそこまで知識がなくても知っている知識から論理で推していけば何とかなるようなところがあると思います。他方、司法書士試験は「暗記」要素が結構強い感じでしょうか。とにかく、きっちり覚えておかないと太刀打ちできないという印象でした。

久しぶりに就活について書きます。


厳しいとは聞いていましたが、想像以上です。

私は関西でサマクラを実施する事務所の大半に応募しました。

ロースクールの成績は中の上くらい、短答式の成績は結構良い、という感じなので、サマクラに応募すれば面接にはほぼ確実に呼んで頂けます。

しかし、サマクラに採用されるまでにはなかなか至りません。

幸い、1つだけ、大阪のある事務所のサマクラに採用されました。


思い返すのも嫌ですが、敗因を分析しなければ進歩しないので、ここで恥をさらしましょう。

原因

①面接での態度

②履歴書、エントリーシートの内容が薄っぺらかった

③面接後にお礼メールを出さなかった

④サマクラの応募が締め切りぎりぎりだった

などなど


①面接での態度について

要するに私は研究不足でした。

私は当初、「素の自分でいこう」という方針で臨みました。これが最大の敗因だと思います。

というのも、私は(自分で言うのも何ですが)割と度胸が据わっている方で、面接ではほとんど緊張せず、いつもの感じで話してしまいました。それが軽く見られたのではないか、と。

また、質問に対する回答も適当にやってしまいました。「何故、弁護士を目指すのか」と聞かれて、「そうですねぇ~大阪でずっと住みたいからですかね」などとうっかり本音を答えてしまいました(検事などは転勤があるから嫌)。しかし、これは全く答えになっていませんね。

もっと用意周到に臨むべきでした。いくつか落選してさすがに落ち込み、面接本などに目を通した結果、私の敗因は①面接での態度だろうと気付いたのでした。


②履歴書、エントリーシートの内容が薄っぺらかったかもしれない点

私は結局何故弁護士になりたいのかと真剣に考えることを疎かにしていたように思います。

本音を言えば、「弁護士って何か格好良い」「頼りになる」「収入が割と良い」「好きな仕事ができる」「転勤がない」「司法試験という難関を突破してみたい」「法律の勉強が面白い」といった薄っぺらい動機しかないのです。周りのみんなもそんなもんなのかもしれませんが。

しかし、本当にそうだったのか、どうなのか。

私は大学時代法律相談所クラブにいました。相談で人の役に立てて嬉しかったので、これを仕事にしたいと思ったのかもしれません。

あと、自己PRも不完全だったと思います。私自身は野球部で主将を任されるなど、短い人生ながら割と貴重な経験をさせてもらったので、叩けば色々でてくるはずなのです。しかし、じっくり回想してみるわけでもなく、適当に書いてしまったように思います。そういうわけで、自己PRは何度も書き直し、一応納得がいく形にはなりました。ただ、時既に遅く、サマクラの応募はもうほぼ終わっています。


③面接後にお礼メールを出さなかったことについて

これは先輩が仰っていたことです。お礼メールなどはまめに出せと。これを聞いてからは面接から帰宅後必ず直ぐに出すようにしました。こんな簡単なことが出来なかったがために悪印象を与えるのはもったいないとしか言いようがありません。

余談ですが、メールの末尾には必ず署名(どこどこ出身の誰それ、携帯番号、Eメールアドレス)を付することも重要です。


④締め切りぎりぎりに応募したことについて

これも敗因の一つかもしれません。やはり、早く出した人からどんどん決まっていき、遅ければ遅いほど枠自体が減った中で戦わなければならず、不利になると思います。


とにかく、準備不足、知識不足、常識不足すぎてもったいないことをたくさんしました。

反省、反省の日々です。

サマクラ採用して下さった事務所には本当に感謝しています。「捨てる神あらば拾う神あり」とはこのことですね。全力で課題に取り組み、実力面でアピールしたいと思います。


ところで、就活のエリアですが、関西一本に絞るのは非常にリスクがあると分かり、東京にも手を広げています。いくつか個別訪問に応募してみました。

また、一般企業への就職というルートも確保しておきたいと考えたので、その手の就活もしています。


人生色々とありますが、これからも前を向いて頑張って生きたいと思います。

最近、何人かの修習生とお話しをする機会があり、「修習に行く前に『これだけは読んでおけ!』という本がありましたら教えてください」と質問してみました。


驚くことに、返ってきた答えは同じで、

土屋文昭・林道晴編『ステップアップ 民事事実認定』(有斐閣、2010年)

でした。

ステップアップ民事事実認定 [ 土屋文昭 ]
¥2,415
楽天

そこで、早速購入し、38頁まで読んでみました。

面白いです。勉強になります。


どうやら、長い間、事実認定はOJT(on the job training)を通じて少しずつ体得していく、職人芸のように伝承していくものであったそうです(本書8頁)。しかし、法曹人口が増加し、このような形で事実認定のスキルを一人ひとりが身に付けて行くことができるのか、という危惧感が実務家・研究者の間にあるようで、本書の企画は事実認定の技法や考え方を言語化してみようとの試みで始まったそうです。


本書に収録されている座談会では、実務家・研究者の先生方が、本書は司法試験受験後、合格発表前の時期(5月~9月)に読んでおくと有益だと述べられております(本書20、21頁)。


今の時期はサマクラや就職したい法律事務所調べ・研究、個別訪問のための書類作りなどに追われています。また、がっつり勉強をやろうという気持ちがどうしても起きない日々が続いています。司法試験前にガンガン勉強し、それから解放されたことによる反動は相当大きいです。


このような状態ではありますが、そろそろ何か始めないとやばいと感じてきたところで、とりあえず本書を通読してみることとしました。


あと、登記の学習も併行してやろうということで、

不動産登記法概論 [ 山野目章夫 ]
¥2,835
楽天
これも途中まで読んでいます。正直申しますと、山野目先生の文章が肌に合わないので、読むのがしんどい面はありますが、不動産登記に関する基礎的な知識を得られることは間違いないので、引き続き読み進めて行きます。

先日、平成25年司法試験短答式の成績通知が届きました。

6日に結果が発表されてから通知が届くまで長かったです。いつ届くのかと何回もポストを開けたり閉めたりしていました。


成績

350点満点中 299点

順位 107位

目標にしていた「得点率80%」を超えることができました。何でもそうですが目標をクリアできた時の達成感は格別です。次また何か目標を決めて頑張ろうという気になれます。

そこで次の目標…。7月7日に司法書士試験を受けます。弁護士になる者として登記の基礎知識くらいは知っておきたいと考えたからです。本当に今から試験勉強スタートという感じですが、やれるだけ頑張ります。



ところで前回のブログで短答式の勉強法を紹介しました。

問題集に書きこんだメモの一例を貼ってみました。





司法試験受験生のブログ

























これは刑事訴訟法の問題集のあるページのメモです。

基本書を読んでも「略式命令手続」、「即決裁判手続」、「簡易公判手続」の体系的位置付けが分かりにくかったので自分で考えて整理した表です(間違っているかもしれませんが)。






司法試験受験生のブログ


これは捜査機関の権限についてまとめた表です。

こういう表は予備校本を見れば載っていそうですが、私は基本書と条文を見ながらあえて自ら作りました。こういったまとめを作る過程で自ずと頭に入っていくし、記憶定着に効果的でもあるので、予備校本に頼らずにまとめを自作してみてはいかがでしょうか。

このようなまとめ表は他の科目でも相当数作りました。


なお、論文対策としての「論証パターン」と言われるものはほとんど作りませんでした。司法試験の問題で事前に覚えた論証をそのまま吐き出して何とかなる場面はそうそうないように思えますので無駄かなと考えたからです。


就活のことも追々書いていきたいと思います。