折り重なって揺れる島



白瀬由として時間を過ごさせて頂きましたー!!


めっちゃめちゃ良きストーリーでした、、、!


色々と思うところがあるので感想を。


以下ネタバレ含みます。


まだ遊ばれていない方は回れ右でお願いします。





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由ちゃん、まさかの時間旅行者!


昔、真くんとした約束が何故果たされなかったのか真実を知りに過去の自分に会いに行く。



子どもの頃の私は、気づけばずっと入院していて

このまま行けば歩くことも、呼吸をする事も出来なくなる病気だと宣告されていた。


私には未来はない。

どうせ何も変わらない。

誰かに助けを求めることもバカバカしい。

そんな風に思っていた。


だけどそんな私に生きる希望をくれた人がいた。

それが真くん。


真くんは私が病気で絶望していた時に

一筋の光をくれた人。


たくさん笑わせようとしてくれた人。


毎日の生きる希望を与えてくれた人。


明日が来る楽しさを教えてくれた人。



私の病気のせいで、あの日の約束を果たせず

離ればなれになってしまって、それから会うことも叶わなくなってしまった。




30代になってから、ようやく病気が落ち着き

自分の好きな事が出来るようになった。

旅行に行ったり、ショッピングをしたり山登りをしたり。

私は自由だ!

そんな時、時間旅行のテスト運行の応募を見かける。


よし!応募してみよう!!

ダメもとで応募したそれは、見事に当たった。


どこに行こうか?

一番に思い浮かんだのは、あの時の真くんの眩しい笑顔だった。




あの時伝えたかった言葉はなんだったのか、はっきりとは思い出せないけれど

伝えられなかった事だけは覚えてる。



大切な人との約束を果たしたい。


その想いを持って過去のあの島に行くことに決めた。




時間旅行の当日、見知った顔を見かける。


あれは真くん?


とてもやつれた表情をしてどうしたんだろう?



声をかけようとしたけれど、人波にまぎれて見えなくなってしまった。




ーーーーー




無事に過去の島に到着。



過去の自分に会い、真くんにも会う。


二人とも約束を楽しみにしているのに会えなかったのは何故??


そして私は、おばあさんが岬でふらついている所を見かける。

体調があまり良くなさそうだったから、声をかけようとした時


『あなたの病気は治らない。

5年以内に再発する。あなたを苦しめることになるわ』


そんな呪いのような言葉を私につぶやいた。


気付いたら私は、おばあさんを突き飛ばして走り出していた。


ようやく手に入れた自由を失いたくない。


でも何故かその言葉が真実なのだと分かってしまう。


聞きたくない、聞きたくない。


空き家にたどり着いて、息を整える。

身体中が痛い。

どうして、なんでこんなことに?


薬を飲んで少し休み


その後浜辺に行くとおばあさんの死体があった。


これは、私がやったことなのだろうか?


、、、捕まりたくない。


ようやく手に入れた自由を失いたくない。


死因を偽装するためにナイフを胸に突き刺す。



ーーーーーー




もうこの時点で情緒ぼろぼろですわ。。。



目標としては、犯人として拘束されないこと。


あの日の約束が果たされなかった理由を知ること。


そして何よりも子ども達を幸せにすること。



拾ったナイフを誰かに渡さないといけない

ので(その時代の物を持ち帰れないので)

それが難題やなぁ、、、と。


人を刺したナイフを子ども達に渡せないよなー

でも黒部さんも未来から来てるから渡せない。

じゃあ老田さんか?(老田さんもワンチャン未来から来てそうだけど)



うーん、ナイフを探してる人がいるかもしれないからちょっと話しながら考えよう。



そうして始まった議論。



最初に女の子が真くんを密談に誘うけど、真くんがものすごーーーく申し訳なさそうに断ってて

(メタいけど)あ、これ密談行けないんだなと察する。


そしたらここは未来の私がお節介を焼くしかない訳で、、、



調査が落ち着いた所で、女の子を呼び出す。


真くんとはお話出来たの?


と聞くと

出来なかった、、、と。


そうだよねぇ、知ってるよ。


12時に待ってたんだけど、来なかったの。


そうなんだ。でも図書室で真くんに会った時、今日の約束楽しみにしてるみたいだったよ?

後で私もお話聞いてみるね。


と全体議論へ戻る。


あまり密談ばかり行くのもよくないかと思い、第一会議フェイズ終了(15分短い!!!)


自分が犯人かもしれない、、、

けど、正直誰にも擦りたくない気持ちも大きい

(子ども達にはもちろん擦れないし、黒部さんも雰囲気変わってるとは言え大切な人だし、老田さんは大切な奥さん亡くしてる訳だし、、、無理!!)

事故か自殺に見せかけるか、、、

でもなんであのおばあさんが私の病気の事を知ってたのか、あんな呪いのような言葉を呟いたのかも気になる。



第2議論開始。



色々出てくる証拠品。

試してみる工夫。


白衣は出てたけど、虫眼鏡自分が握っちゃってたから出せず子ども達がもんもんとしてた(笑)

ごめんね、出しても良いんだけど一応秘密なんだ、、、


でもあの反応から見て、やっぱし大人達はある程度事情理解してそう。



自分が犯人かもしれない。

そうじゃないかもしれない。


だけど、おばあさんを突き飛ばした事

刺してしまった事実は変わらない。


ごめんなさい、ごめんなさい。


もしもあなたがやったんだと言われたら


どう否定するのかは全然頭に無くて


ただこの自由を守ることしか考えられない。


時系列に関しても

おばあさんが岬にいたこと。

浜辺で死体を見たことは伝えて(オーバーキルのことはもちろん伝えてないけど)


ナイフを持ってるのは自分だし、でもこれ誰かに渡さないといけないし、、、


もんもんとしてる間に

第三議論。


そそくさと

真くんを呼び出し、

女の子とはお話出来たの??

と聞いてみる


出来なかった、、

来なかった。


ううん、おかしいなぁ。

あの子、岬でずっと待ってたって言ってたよ?


真くんは何時に行ったの?


2時


なるほどね、、、

たぶん時間間違えちゃったんだね。

あの子12時に待ってたんだって。



え、そうなの!?


真くんの顔が明るくなった気がした。


そっか、あなたもあの子に伝えたい事あったんだよね。

良かったね。

よし、行ってこい!!



そうして二人は密談に。


良かったねぇ、


めでたしめでたし、、、





じゃなくて!!!


犯人探しですよね!!



そうですよね!!!




黒部さんともお話したい。

でも時間旅行の事は話せないし、

なんて声かけたら良いのかもわからない。

あの時はありがとう、と言っても彼は覚えてないのかもしれない。

過去の事は話せないし、向こうも話したいと思ってなさそう。。。

と言うか覚えてる素振りもない??

自分にとっては大切な思い出でも、彼にとってはそうじゃないのかもしれない。

何の事だ?て言われても詳しくは話せないし、、、


うーん、うーん


と思っている間に皆がどんどん密談に行くのでタイミング掴めず。


とりあえずこのナイフだけは誰かに渡さないと!!


と老田さんを呼び出し

『何か探し物は無いですか?』


と聞いてみる。


ありますよ、と言われるもナイフではない。


あーそうかぁ、、、


となるけど、奥さんの側に落ちていたものです。

と渡す(ルミノール調べられても仕方ない覚悟)

(これわざわざ出してる私、怪しくないよね!!!ね!!!?と言う圧)


ひとまずナイフを渡してひと安心。




色々と議論が進み、死亡推定時刻が定まる。



あ、私犯人じゃないかも、、、!!!



その時間は空き屋で寝てた時間だ。(アリバイ証明してくれる人いないけど!!)


ナイフの刺し傷があるから、他殺みたいにみえてるけど、それは私の仕業、、、!!

でも言えない!


でもおそらく事故か病死か自殺なのでは、、、??


言いたい、けど言えない。


それに、おばあさんの体を傷つけた私を老田さんは許せないだろう。




議論終了。


映写機が写し出される。





あぁ、あのおばあさんは私の未来の姿なのね。



あんなおばあちゃんになるまで生きれて、好きな人の側にいれて


とても幸せそう。 


いいなぁ。


素直にそう思う。



自分の大切な人が自分の為に罪を犯そうとしている。

どんな罪なのかは分からないけれど、

老田さんが奥さんを愛している事はとても伝わって来た。


あのおばあさんが私なのだとしたら、


私もきっと、


『もう十分だよ』

って言うと思う。


子どもの頃からずっと私を生かし続けてくれたのはあなたなのだから。


こんな私の側にいてくれてありがとう。

そんなにも大切にしてくれてありがとう。

ずっとずっと、笑わせてくれてありがとう。

未来の私はあなたの側で、意地をはらずに笑えてたのかな?




投票の結果、おばあさんの死因はまとまらず。


未来に帰ることに。



子ども達はわだかまりも解けたみたいで、大学生になっても二人仲良くしているみたい。


老田さんは、過去の物を持ち帰ろうとした罪を問われている。


罪は罪なのかもしれない。


だけど、それだけ老田さんは奥さんを愛していた。


その事実が、私にはとても尊くて愛しくて

なぜだか私も嬉しくて、誇らしい気持ちになった。


私はあんな素敵なおばあさんにはなれないだろう。


だけど、もしかしたらあんな未来もあったのかもしれない。




そして黒部さんは


過去の自分に危害を加えようとした罪で

裁かれようとしている。


私は彼に会いに行き、声をかけるも返答はない。



彼は昔の自分を殺すために時間旅行を使った。


迷惑をかけたくない。


昔の自分を殺して、これからかける迷惑も全部消そうと思ったんだ。

彼はそう言っていた。


迷惑?迷惑なんかじゃなかったよ。


あなたがいなかったら、私はとっくに未来を諦めていたんだよ。




黒部さんは老田さんの言葉に救われて、

もう一度自分を信じてみようと思ったと言った。



過去の自分を殺すことなく未来に帰ってきた。



今になって思う。

あの時代にいる時に、

彼が覚えていないかもなんて怖がらず、ちゃんと

ありがとうを伝えておけば良かった。


私はあなたに希望をもらったのよって


あなたがいるから私は生きているのよって


きちんと伝えれば良かった。


たとえ彼がなんの事か分からなくても。



彼の抱えている重たいものの話を少しでも聞けば良かった。


あんなに優しかった彼が変わってしまった理由を。



過去に戻ってあの時の約束は果たせたと思ったけれど、新たな後悔が生まれたなぁ。



だけど、今ならまだなんとかなるかもしれない。



彼が私にくれた希望を

次は私が彼に返せるように。


間違えた時は、もう一度。

何度でも折り直せばいい。



『何度も何度も折り直して 折り重なった線が良いんだ』


そう教えたくれたのは、誰でもないあなただから。






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個人的にはめっっちゃめちゃ好きなエンディングでした。


いわゆるベストエンドではなかったみたいだけど



皆がこの時間を大切に生きた、私達にとっては最高のエンディングだったんじゃないかなぁと思います。



心を閉ざしてしまっている真くんが

どうかいつの日にか笑ってくれますように。


海月はきっと、限りある命の中であなたの幸せを誰よりも祈っているから。



ただ、病気は治らないんだろうなぁ。

刑を終えて、もしも二人が一緒にいる未来を選んだなら

病状説明の時真くんに聞かせないとかそーゆーのはやめてねとは思う。


きちんと二人で話し合って、彼が一人でも生きていけるように、前向きになれるように

きちんと背中を押すのがあなたの最後の役目だよ。


全ての世界の真くんと海月が

どうか幸せでありますように。







ほんとにほんとに素敵な物語で


余韻に浸りまくっております。




GMざきこさんの、シナリオに対する愛情もすごく伝わってきてほっこりしました。




改めまして、 

GMをして下さったざきこさん。

一緒に遊んでくれた皆様。


本当に本当にありがとうございました!!



皆様のそれぞれの物語の行方も知りたいので

遊ばれた方ぜひ語り合いましょうー!!!