「はい、自然妊娠。切迫気味。自宅安静ね」
内診を終えた先生は、びっくりするほど事務的に言った。
はぁ。
「はいこれ」
人差指と中指で挟んで、エコー写真を差し出す先生。
条件反射のようにそれを受け取った。
子宮の中。
まぁるく、ソラマメのような形の円。
「とりあえず、まだ大丈夫とも駄目とも言えないけれど、もし流産したら、びっくりするくらい大きい塊がでるから、びっくりしないであわてないで次の日早めに病院来て」
はい。
「他に何かある?」
やってはいけないことと、これならやってもいいということはありますか?
聞いた私に、先生は向き直った。
「自宅安静ということは、食事とトイレ以外寝ているということです。」
…そう、ですか。
「実際どうするか、決めるのはあなたですけど、そういうことです。」
会計を済ませ、薬も受け取って、家に帰る途中。
スープストックでランチ後、地下鉄の案内所で妊婦さんマークのキーホルダーを受け取った。
おめでとう、の言葉もないまま安静と流産の話までされた診察が、気持ちを重くしていた。