10年来ずーーーーーっとお世話になっている美容師さんがいる。
きっかけは、たまたま実家近くにお店ができた事。
年齢も近く、気を使わずに話ができるし、何よりも、曖昧な注文しかしない私のヘアスタイルを、私の思っていた以上の形で仕上げてくれる。
そのおかげで、友人にも何人か「efuちゃんの行っている美容室、紹介して!」とお願いされ、紹介した人は今でも彼にお世話になっている。
そういえば、私は、彼にとって初めての『結婚式向けヘアセット客』だった、そうだ。
本人はもう忘れているかもしれないけれど(笑)、その頃のアシスタントさんがこっそり教えてくれた。
カットの時に「実は近々結婚式があるから、ヘアセットしてほしいの」といった時、一瞬間があった後に「いいよっ」と元気に答えてくれていた彼。
閉店後、しばらく「いやぁ、どうしよう。ヘアセット初めてだよどうしよう」とおろおろしていたそうだ。
ちょっと笑えた。
けれど、彼は当日、パーフェクトに仕上げてくれた。
きちんと、プロとして。
時には恋愛のグチを聞いたり、結婚報告を受けたり、したり、気がつくと彼は、店のトップになっていた。
しょっちゅう会う人ではないけれど、お店の場所が変わったりしても通い続けていて、結構私の中では大事な存在だったりする。
で、今週末のお出かけを前に、ヘアカットとカラーをしておきたいな。と思ってお店のHPを見てみると。
彼が、今月で辞めてしまうという告知が。
驚いた。
ちょっと、動揺もした。
昨日、会社を残業なしであがり、カット&カラーがてら話を聞く事にした。
カラーをしている間中、彼は横に座っていろいろ話してくれた。
彼は、独立を決意したそうだ。
去年から、会社と話し合いを重ねて、円満に会社を離れる事になった、と。
今、自分の店を作るために奔走している彼。
別れ際、私は彼に言った。
「I(美容師さんの姓)さん以外の人に、カットしてもらう気ないから、ね」
きっとまた、彼の新しい店で会えると信じて。