01/29/2011 EF 500mm F4.5L AF不動品の修理
今日のお題は久々の長玉です。他の方の修理もあるのですが、
部品待ちとなっているので部品が来る前にこちらを済ませます。
例によって豪華なケースです。今回は使い込まれた個体です。
USMが動いてくれません。当然、電子マニュアルフォーカスも
動きません。この手のレンズの典型的な自然故障です。
寿命であるという考え方もあるのでしょうが、まだまだ使えます。
USMユニットを取り出します。実は分解がいちばん大変です。
やはりよい工具を使うことが大切です。愛用していたねじ回し
が一本折れてしまって困りましたが、無事に分解できました。
545のUSMユニットは2バージョンあります。こちらはおそらく
初期型で、作りがしっかりしています。それだけに分解が大変
です。
この後、処置を行います。
仮に組み上げて動かしてみます。最初の動作確認に
使うカメラはEOS Kissです。デジタルではなく、フィルム
のEOSです。
万一レンズに問題があった場合、カメラを壊す可能性
もあります。言葉は悪いですが、壊れてもよいカメラ
を使います。以前に元々不具合品ですが20Dや30Dを
壊したことがあります。
EOS KissはバッテリーパックBP-8を使うと単三電池
で動かせます。プレビューボタンがあれば言うことない
のですが、初期動作確認には十分です。
しかしこのKiss、中古の単三電池をずいぶん前に
入れてしばらくしたら電池切れサインが出たのですが、
いつまでも使えます。電源を切り忘れてもいつまでも
使えます。今のカメラは電池食いですね。根本的な
仕組みが違うのだから仕方ないのですが。
めでたくUSMは快調に動くようになりました。AFもMF
も快調です。問題はなさそうなので、組み上げます。
三脚座のネジが欠落していたので予備を充当します。
補充はまた海外から取り寄せましょう。
最後はチェック用の1D MarkⅡで動作を確認します。
やっぱりこの手のレンズは1Dがいいですね。
無事に終了しました。典型的な修理でした。
翌朝明るくなって外で試写したところ、AFの調整が
必要だったので再調整を行いました。お待たせしました。
ところでこのレンズ、製品名プレートのCanonロゴが
赤いものと黒いものがあるのですが、何が違うので
すかね?
このブログを見て自分でやってみようと思う方もいら
っしゃると思いますが、経験がないと再起不能になる
可能性が大です。ちょっと分解するだけでも構造を
知らないと破損させてしまう箇所が多数あります。
何かありましたらご相談ください。




