「万年カレンダーと文具展」 イベント主催者よりメッセージ | エフロノットのブログ

エフロノットのブログ

大阪市北区中津にあるヘブライ雑貨と文房具の店エフロノットです。

明日からいよいよ
万年カレンダーと文具展  開催します!!
↓このイベントの主催者からメッセージです↓

万年カレンダーと文具展 
2012年8月11日~15日

梅田サービスビル、JACK IN THE BOXの会場へようこそいらっしゃいました。

万年カレンダーは約250点近くあります。中には珍品もありますが、外見は違っていても仕掛けは単純で世界共通といえるものがほとんどです。

日付変更に手間はかかりますが、万年カレンダーはデスクに置いたり壁に掛けたり、これも文房具のひとつでしょう。展示品は1900年前後のものから現代に至るものです。古いものは壊れやすいので、どうかお手を触れないようにお願いします。

展示品が無事なら私、私の家族そしてそれに続く世代の人に引き継がれ、後世に伝える手軽な「残しておきたい、伝えておきたい」ものの一つとして、万年は無理として少なくとも100年以上は使用できるでしょう。

万年カレンダー

 

文具コーナーでは資生堂のものが中心になります。目玉は1933年(昭和8)発売の資生堂白薔薇香水インクです。「資生堂唐草」模様の品があるブルーパッケージと小ぶりでかわいいインク瓶です。中に添えられていた白ばら物語はショーケースの下段に展示しています。値段は不明ですが、おそらくは高価なものだったと推察されます。(参考 1933年日本は国連を脱退、非常時ムードが高まった。小学国語読本の教科書は「サクラ読本」で「サイタ サイタ サクラ ガ サイタ」「ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」 ビール33銭、映画館入場料50銭) 

体験していただける資生堂ペンは、箱に【マル公】マークに文517号のシールが貼られている価格統制品。1940年(昭和15)に【マル公】マークが義務付けられました。また、昭和18年4月7日発行のアサヒグラフに「ペンは文化の兵器」の見出しで資生堂万年筆の広告が掲載されています。これらから推察すると資生堂ペン先は戦前のものと思われます。

白薔薇香水瓶


いーぜるぱす

 

もうひとつの資生堂「いーぜるぱす」は資生堂絵具工業株式会社(1944~1965)が製造したもの。戦時中、化粧品が統制され文具の会社を設立。クレヨン、クレパス、絵具を中心に販売されました。中でもカメラ、ハンドバッグデザインのものは資生堂ならではのデザインで素晴らしさがうかがえます。つい最近、神戸のトンカ書店で発見した面白い本があります。1959年発行、暮らしの手帖(49)にクレヨン、クレパスの特集記事。「いーぜるぱす」も登場しています。会場に資料としてファイルしていますのでご一読ください。

体験できる資生堂ペン先につけていただくインク(フランス エルバン社)はローズの香りが含まれています。ペン先から5ミリ程度インクをつけてお試しください。また「いーぜるぱす」本体はソフトでデリケートです。できるだけ多くの人に体験していただきたく少量、軽いタッチでのご使用をお願いします。

その他、戦前に使用されていた鉛筆販売用の什器、鉛筆塔や説明が必要な文具を展示していますが、今回は資生堂文具を中心にしたため、正直なところ手が回りませんでした。できれば次回の機会にということでご勘弁願います。

あと一つ強調しておきたい文具にグリーンノートがあります。昭和40年前後、目にやさしいとのふれこみでうぐいす色がかったノートです。私の学生時代の流行でした。表紙にはEasy Write/Easy Read/Good helth for your Eyes 裏表紙にはスパルタ特製グリーンフールス紙使用と表示されています。フールス紙は透かしてみると縞模様やロゴが入れられており、一般の上質紙に比べてインクの吸いがよいといわれています。文具店巡りをしていても発見できなかったノートですが、ある日、四天王寺の市で見つけることができました。
 とりとめもなく乱暴なご案内で申し訳ありません。暑い最中、JACK IN THE BOXの会場へ足をお運びいただき感謝いたします。ありがとうございました。
               
                    山台 坦