こんにちは。
新宿院の森です。
最近、テレビやネットで話題となった中国人女優の美容整形失敗による鼻先壊死についてお話しします。鼻先が黒ずんで壊死した映像をみると、とても衝撃的で心が痛みます。本当にかわいそうです。
今回話題となっている鼻尖(鼻先)形成術は軟骨移植も含め高い技術力が求められます。まずはなぜ高い技術が必要か、3つの理由を説明します。
1⃣鼻が顔のパーツの中で最も立体的なものであり、それを支えている鼻の軟骨(鼻中隔軟骨、鼻翼軟骨、外側鼻軟骨)が絶妙なバランスで均衡を保っているからです。
その再構成を試みる鼻尖(鼻先)形成術は各軟骨のバランスや特徴を熟知しなければならないのです。
2⃣鼻尖(鼻先)への血管の数が少ないことがあげられます。したがって血管を損傷すると容易に虚血(血流が途絶え壊死しやすい)状態になるのです。
3⃣鼻の皮膚が分厚いため、皮膚の損傷があればその治癒過程で拘縮しやすく、変形をきたしやすいことがあげられます。
これらの3つの理由から鼻尖(鼻先)形成術をするドクターは高い技術力と知識が求められるのです。したがって鼻の形成は、美容外科でも一流の技術をもつ先生でないと、非常に危険でリスクの高い部位なのです。今回の中国での施術は、報道によると技術力を証明する資格がなかったようです。残念としか言いようがありません。
私の専門分野である注入治療(フィラー治療)では、ヒアルロン酸注入により鼻の形成をします。私はヒアルロン酸で出来る鼻形成は鼻根部だけであると思っています。他方、鼻尖(鼻先)に注入するのは、リスク面と効果面の両面でデメリットのほうが大きいと考えています。
そもそもヒアルロン酸は粘度が高く立体感を演出する製剤ですが、あくまでも液体です。固体ではありません。それを鼻の軟骨の組み合わさった構造物の頂上に注入するとどうなるか。しかも上には硬い皮膚があります。どこまで盛り上げることができるか、たとえ一時的に鼻尖(鼻先)が盛り上がったとしても各構造物の圧力を受けて、変形し持続しません。しかも、血管が乏しいので、万が一、血管内にヒアルロン酸がつまれば、血流が途絶え、細胞に栄養が行きわたらず、壊死してしまいます。例えば田舎の一本道を車で走っていて、道が渋滞したら、迂回する道が無くて、ずっと渋滞しっぱなしというようなものです。ゆえに鼻尖部は壊死しやすい部位といわれるのです。ヒアルロン酸注入であれば、もしそういった兆候が見られたらすぐにヒアルロニダーゼで溶解する必要があります。
このように考えると、鼻尖にヒアルロン酸を入れるメリットが患者様にとって極めて少ないように思われます。当院においては、鼻尖にはヒアルロン酸を注入していません。禁止にしており、希望の患者様にはしっかりと理由を説明してお断りしております。そしてどうしても鼻尖形成を希望の方には、私の信頼する高い技術をもった鼻美容の専門医師を紹介しています。
もちろん、鼻根を含めあらゆるところにヒアルロン酸を注入することは必ずリスクも伴います。そのリスクを可能な限り回避し、効果を高め、患者様の安全を第一にしつつ満足度を上げることが大切であると思っています。そしてリスクがあまりに高い場合はお断りする勇気も必要であると思います。私はヒアルロン酸注入を専門にしていますが、専門だからなんでもできるという事ではなく、効果とリスクを判断し患者様にとって最善の提案と施術を行うことこそ専門医の務めだと考えます。
今回の事故のような事が二度と起きてほしくない想いから、今回このような1つの事案に着目したブログを書きました。美容医療が身近になった今こそ、正しい知識を少しでも持っていただくことが患者様1人1人に安心して美容医療を受けていただけると思っています。
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