「マイナースポーツ」を続ける彼。 | エフォートアカデミー塾長日記

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静岡県三島市の学習塾「エフォートアカデミー」のブログです。
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当塾はマンツーマン個別指導塾なので、講師のスケジュールに合わせて柔軟に授業計画を立案することができます。特にスポーツのクラブチームなどに所属している子にとっては、練習計画に合わせて塾に通える利点があるため、これまでも多くの「スポーツ選手」を受け入れてきました。

 

以前、とあるスポーツのクラブチームに所属している子が在籍していました。その子が勤しむスポーツは、大変失礼ながら野球やサッカーなどとは異なり、まだまだ「マイナースポーツ」の域を出ない、加えてそのスポーツの「競技人口」もごくごく限られたものであり、現在においてもその状況に大きな変化はありません。

 

「競技人口が少ない」ということはすなわち「容易くレギュラーになれる」ということであり、県大会などに出場するチーム自体が極端に少ないのです。そんな状況においては「県選抜」などに選ばれるのも実に簡単で、故に子供は「大いなる勘違い」をしてしまいます。これに「親バカ」が乗っかってしまうと、もはや手が付けられない状態となります。この子もそうですが、それ以上にこの子の親には「手を焼いた」覚えがあるのです(笑)。

 

そんな彼が「大いなる勘違い」をしたまま、マイナースポーツの能力だけでまんまと大学まで進学したのですが(笑)、マイナースポーツとはいえ、大学が少なくない資金を投入して強化するスポーツ部には、全国各地から「エリート」と呼ばれる有能な選手が集うのは当然のこと、大学4年間の間、ついぞ一度のメンバー入りもかなわず、彼にとって実に空しい4年間が過ぎ去ったのでした。

 

ところが先日、たまたまとある地方紙のスポーツ欄に目が止まった時、懐かしい顔を目にすることになりました。大学時代、さしたる成績を残せなかった彼が、社会人になってからも地方のクラブチームに所属して活動しているという、本当に小さな記事でした。クラブチームといえば聞こえはいいですが、実際のところ実業団のチームとは状況が大きく異なり、選手全員がバラバラの会社の「会社員」であり、仕事の傍ら手が空く時間に活動するという、野球で言えば「草野球」に毛が生えた程度のチームだったのです。対外試合や地方大会への出場機会があるにはあるようですが、それよりも地域の子供たちに当該マイナースポーツの普及を促進させることが主目的のようなチームだそうです。

 

中学生の頃は、「誰もやっていないようなスポーツ」でちょっと「持ち上げられ」、おかしな「勘違い」をしていた彼が、大学生になって初めて「現実」を知り、大いに挫折したのだけれど、そこですべてを諦めるようなことをせずに、己の「器」を知った上で、「自分ができること」を大人になっても継続して頑張っている・・・とても尊いことだと私には感じられたのです。ただただ腕力ばかりが強くて煙たがられていた子が、母親のおかしな呪縛から解放され(笑)、自らが愛した「マイナースポーツ」の発展のため、都会から遠く離れた田舎の土地で、一から啓蒙活動を続けようとしている彼の姿は、そう遠くない未来に「日本を代表するような選手」を輩出することによって結実するのかもしれない、と率直に感じた次第です。

 

様々な困難があろうとも、「継続する」ということがいかに重要であるのか、改めて彼に教えられたような気がした金曜日の朝なのでした。

頑張りましょう!