昨日は我が家にとっては「大事件」たる出来事がありました。
母は朝から、
「車の鍵を出せ!」
と大騒ぎ、当然車を運転させる訳にはいかず、なぜ車が必要かと問うと、
「友達の家に行きたいから。」
とのこと、それならば私が送迎するからと、渋る母を何とか抑えて「友達の家」まで送ったのでした。帰りの時間になったら必ず連絡するように伝えることも忘れませんでした。
お昼頃、母から、
「市役所の近くにいるから迎えに来てほしい。」
との連絡がありましたが、私が送った「友達の家」から市役所まではかなりの距離があります。この時点でちょっとおかしいとは感じていたのですが、とりあえず市役所に向かいました。
ところが指定の場所を4回回っても母はおらず、再度母に連絡した(母はかかっていた電話にほとんど出ず、連絡を取ること自体、非常に困難でした)ところ、今度は、
「仲見世商店街にいる。」
とのこと、さらに数キロ先に商店街があるのですが、入り口が複数あり、どの入り口が問うても答えられないのです。
「何かお店か、建物があるだろ。それを言ってくれ!」
「建物もお店もない!」
商店街に「お店や建物」がないはずありません。
すると、また数分後に連絡があり、今度は、
「駅前にいる。」
とのこと、この時点で警察に通報することを考えていましたが、駅前のロータリーに車を止めて、母を探そうと思っていたところ、全くの偶然にも交通量の激しい横断歩道のない幹線道路をヨタヨタと歩く母を発見し、無事保護することができました。顔色は文字通り「土色」で、明らかに熱中症の症状が出ていたように感じました。
自宅にいた次男に連絡し、エアコンを最強にしておくこと、自宅に到着したら、母を運び入れるのを手伝うように伝え、何とか無事に家までたどり着いた次第です。
すぐに布団を敷いて寝かせたのですが、意識が混濁し、よだれと鼻水を垂れ流した上、失禁までしていた母の姿を見て、次男も少なからず衝撃を受けたようです。
しばらく経過を見て「ダメ」なようなら救急車を呼ぼうと思っていましたが、幸いにして数時間後に覚醒し、
「ごめんね~迷惑かけたね~」
などと軽口を言っていた時は、我が母ながら、「軽い殺意」を覚えてしまいました(笑)。
少し前からわかっていたことではありますが、母の頭の中では地理的な感覚が完全に壊れてしまっているようです。最初に約束した「市役所」も、実は市役所ではなかったのだと思います。商店街や駅は自宅とは真逆の方向であり、母の頭の中では地理的な情報を正常に処理できる余裕が、もはやなくなってしまっているのでしょう。
以前は足の具合が悪く、「出歩きたくても出歩けない」状態だったので、家族としてはある意味で安心だったのですが、多少歩けるようになった今後については、大きな心配が尽きないのかもしれません。家族とて、四六時中母を監視している訳にはいかないのです。
健康な若者だって、30度を優に超える気温の中で、数キロを歩けば熱中症になっても不思議ではありません。何か抜本的な対策を急がなければならないと強く感じた私なのでした。
頑張りましょう!

