私が子供の頃は、夜になれば父と祖母とともにテレビでプロ野球(とりわけ巨人)の応援をしていたものですが、現在は「時代」がすっかり変わり、地上波でプロ野球中継を目にすることはほとんどなくなってしまいました。
そんな中でも、ネットニュースでは引き続きプロ野球について詳細に報道され続けており、昨日はこんなニュースを目にしました。
かつて楽天で驚異の「24連勝」を達成し、その後に移籍したメジャーリーグでもエース級の働きをしていた田中将大投手が、大記録である「通算200勝」を目前にして苦しんでいるようです。
前回、今回の登板と、明らかに「味方に足を引っ張られて」の敗戦、田中投手だって人間ですから、そりゃイラつくってものです(笑)。
投手は200勝、打者は2000本安打を達成すれば、「名球会」という組織に参加できる資格を得られるそうです。かつては王さんや長嶋さん等々、名だたる名選手が参画していた組織ですが、そもそも野球選手の評価が「200勝・2000本安打」だけで測られること自体がナンセンスであることが明らかとなるにつれ、この「名球会」なるものの存在意義さえ怪しくなっているような気がしています。実際、あの落合選手は2000本安打を優に超えていながら、あえて参加されてはいません。今どきの選手が、このような組織に「どうしても入りたい!」と本当に考えているのか、田中選手自身がどう思っているのか、少し疑問に感じてしまうのです。
もっとも、プロ野球選手のしての「節目」として考えるのであれば、それはそれで意味があることなのかもしれませんが、今回私が注目したのは、そんなチンケな「記録」についてではないのです。
ベテランである田中投手よりずっと若い2選手(しかも同じセカンドというポジション)において、致命的なエラーをし、勝ち星を逃してしまった・・・これを「エラーした人」「エラーされた人」としてどう捉えているか、という点です。
野球は言わずもがな「チームプレー」です。チームの中心選手として、また自らの「記録」が懸かっている試合において、手痛い「失敗」をされたら、腹が立つのは無理もないこと、それでも当の「やらかした選手」たちが、失敗をしようとしてした訳ではないことはよくわかっているはずなのです。その上で、彼らに対して厳しい𠮟責を加えれば、彼らは更に委縮して「次なる失敗」を招いてしまうかもしれません。
失敗した選手からすれば、手痛い教訓を胸に、更なる鍛錬を重ね、次こそは「先輩の手助け」ができるように精進しなければなりません。プロであろうとアマチュアであろうと、この気持ちは変わらないはずです。
自らの感情のまま、「失敗した人」を非難して「荒れ狂う」のか、失敗した人は失敗した人で「不貞腐れて」しまって、ファームで燻るのか、田中投手も増田選手も門脇選手も「プロ」ですから、この一件を契機に、逆にチームを良い方向に導いていってくれることを大いに期待しているところなのです。
「真面目な部下が一所懸命に働いた末に、大きな失敗をしてしまい、上司がどう対応したらよいのか善後策を考える。」
どこの社会でも「普通」に起きている出来事が、プロ野球でもやっぱり「普通」に起きていて、田中投手たちには少し申し訳ないのですが、ちょっとおもしろく感じてしまいました(笑)。彼らの奮起を大いに期待しております!
とかく「個人主義」に走りがちな「受験」ではありますが、青春時代に「チームプレー」を実体験しておくことは、その後の人生においても極めて重要だと考えます。学生時代にスポーツや文化活動においてチーム活動をする「意義」は、きっとこのあたりにあるのではないかと感じた、木曜日の朝なのでした。
頑張りましょう!


