先日、またしてもこんなニュースを目にしました。
「中学受験」といえば「四谷大塚」というほど有名な学習塾ですが、どうやら人材の採用においては「学習能力」ばかりを重視し、「人となり」には無頓着だったようです。もともと事業主・保護者双方から専ら「学習能力」だけを求められていることは確かなので、「人間性」や「性癖」にまで注意が及ばないのが実情なのかもしれませんが、「子供」をお預かりするという職種上、このような偏った考え方は極めて「危険」なのです。
当塾は現在「少数精鋭」の講師で運営していますが、まさに今回のような事態を恐れて、少々無理をしてでも「信用が置ける講師」だけで運営していこうと、私のみならず、講師の同意の下、みんなで「無理をしている」状況なのです。
今回の事件とは少し性格が異なりますが、雇用した講師の「問題行動」については、かつては当塾でも様々な事例がありました。
以前雇用した30代の男性講師は、当塾に採用される前はとある個別指導系の全国チェーン塾において「副教室長」をされていたとのことでした。当然のことながらそちらでは「正社員契約」だったそうで、それでもなお当塾の講師として応募してきたことに、若干の疑問が残りました。一方で「経験者」とりわけ管理職まで経験した人材が採用できることは稀であり、面談時においても極めて丁寧な接遇であったこともあり、特に問題を感じることなく「採用」と相成りました。
前職での経験もあり、授業自体(勉強の指導)は何の問題もなくこなしていたのですが、時間の経過とともに数々の問題が露見してきたのです。
まずこの講師、精神科への入院・通院歴がある(通院歴というよりも、現在も通院している)ことを隠していたことがわかったのです。病気による「問題行動」により、前職も退職に追い込まれたことが判明しました。病気の影響ということで同情すべき点は多々あるものの、その事実を隠して採用面接に臨んだこと、そして大切な「子供」を扱う職種としては著しく適性を欠くことは明らかでした。
更には塾生から次のような訴えが相次いだのです。
「あの先生、「今度近くに塾を開くから、そっちの塾に来なよ!」と何度も誘ってくる。何度も断っているんだけど、しつこくて・・・」
事ここに及べば立派な「犯罪」です。事実関係を確認した上で即日解雇しましたが、それでもなお、
「俺は元暴走族の総長だ!お前を痛い目にあわせてやる!」
などと凄んでいました。どう見ても「暴走族の総長」には見えない風体の彼に、
「やれるもんならやってみろ!今すぐ「お仲間」を連れてこい!」
と少しだけ声を荒げると、半べそをかきながら、
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
と逃げ出してしまいました(笑)。このような輩を一時でも採用してしまった自分自身を大いに恥じるとともに、「人を見る目」というものがいかに重要で難しいものなのか、改めて知った気がしたのです。
「身なり」や「経歴」だけで人を判断することは、明らかな「間違い」なのです。だからこそ「人間が人間を「判断」する」難しさがあることは確かなのですが、「人間」も「学習塾」も、「図体の大きさ」だけで判断すると、取り返しのつかない事態が生じる可能性があるという事実を、「子を持つ親」はしっかりと認識すべきなのかもしれませんね。
とにもかくにも、塾業界の「顔」ともいえる企業の「醜聞」は、ほどほどにして頂きたいと心から願っております。「塾なんて、皆同じ!」と思われることは、「大迷惑」以外の何物でもないのです!
頑張りましょう!


