先日、こんな記事を目にしました。
たとえ「識者」の見解であっても、盲目的に「鵜呑み」にすることなく、まずは批判的な思考で情報を受け入れるのが私のスタンスです。情報発信者の意図的な「印象操作」に惑わされないためには、重要なことだと考えています。
当該記事を拝読したところ、私の経験上においても頷ける部分が多々ありました。一方で、「年代別の望ましい睡眠時間」を提示されていましたが、脳科学的な見地においても「ロングスリーパー・ショートスリーパー」という先天的な特性が認められている中で、一律な「望ましい睡眠時間」を定義づけることはやや強引とも感じました。しかしながら、論旨は一貫しており、私自身の現場での実体験に照らしても、合点がいく論点が多かったように感じます。
「先生、うちの子は発達障害じゃないかと思うんです!」
当塾においても稀にこのようなご相談が寄せられることがあります。もちろん「発達障害」のお子さんであれば、保護者様と相談させて頂きながら、いかに学習を進めていくか、学校でうまく過ごすためにどうすべきなのかということを徹底的に模索していきます。塾生本人は勿論のこと、保護者様、塾と、三者が緊密なコミュニケーションを取りつつ、適切な指導を施せば、必ず事態は好転します。換言すれば、前出の三者のうち、どれかひとつの協力が欠けてしまえば、望ましい予後は期待できないということになります。
翻って、ご紹介した記事では、「発達障害と誤認されている子が多い」という問題提起をされています。これは私自身も大いに感じている「事実」なのです。
「絶望的に勉強ができない子」が、必ずしも能力的に問題があるとは限りません。学校の成績に比べ、物事の「飲み込みの速さ」に驚いてしまうケースが多々あるのです。つまりは「勉強の素養」について、決して他の子に劣っている訳ではない、にもかかわらず、「絶望的に勉強ができない」のは、「病気」ではなく、その他に原因を求めるのが「当たり前」だと思うのです。
記事でも指摘されていましたが、「生活習慣の改善」こそが、このような悪循環を断ち切る唯一の方法だと、私は考えます。睡眠時間の確保も確かに「生活習慣の改善」のひとつではありますが、子供との適度な「関係性」こそが、この手の問題を解決する大きな要因であるような気がしてなりません。
ひとたび「子供部屋」に籠ってしまったら、中で何をしているのか親でさえ全く分からない状態、食事だって家族が個々にとっている状況で、親子の会話もほとんどない、子供のことをよく知っているのは、親ではなくて実は「塾の先生」だった、などという事例は枚挙に暇がないのです。このような環境では、親が知らない「子供の顔」が現れる度、親は「子供がおかしい!」という声を上げることになります。一方で、周囲の人々は、「いや、もう知ってるんだけど・・・」という、笑えない状況となってしまうのです。
保護者様におかれましては、大変お忙しい日々をお過ごしのこととお察しいたします。それでも1日に1回は食事を共にして、お子様の「夢」や「学校の様子」をつぶさに聴取してみて頂きたいと切に願います。「ウザがられる」ことを決して恐れてはいけません(笑)。我が子がポツポツと話し出す中にしか、「我が子の真実」は見えてこないのですから。
あなたのお子さんが本当に「病気」なのか、親が簡単に「決めつけて」いないのか、もう一度慎重に精査する必要があるのかもしれません。
頑張りましょう!


