大学生と「スマホ」。 | エフォートアカデミー塾長日記

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静岡県三島市の学習塾「エフォートアカデミー」のブログです。
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今春から長男が大学生になったのですが、この大学独自のローカルルールなのか、はたまた地方の私立大学ならではの特殊性からなのか、私には理解できない「決まり事」が多く、ちょっと驚いております。

 

中でも、最も釈然としないのは「スマホ」についてです。

この大学は事実上、「学生たるもの、スマホは持つべき」という考え方を強制されているようなのです。

その一例として、講義への出欠について、スマートフォンのアプリを介して確認するとのことだったのです。サラリーマンの世界でも、「所在確認」などは会社側がスマホのGPSで常に確認している事例などを聞いたことがあるので、今やそんな時代なのかな、とも感じましたが、実際のところは多々問題が生じているようです。

おそらくは決して安くない開発費あるいは導入費を投入していると思われるこの「出欠管理システム」ですが、そもそも正常に稼働していないようです。「出席」したはずが、なぜか「欠席」扱いになっていることが頻発しているようです。教員たちもこのシステムの不具合にはある程度気が付いているようで、毎回の講義の際にわざわざ講義の感想をメールにて送信するように義務付けているケースが多く、それを出席確認としている様子です。いったい何のための高価なシステムなのでしょうか?

 

そもそもスマホを持っていない学生(多くはないとは思いますが)はどうやって出席を確認するのでしょう?うっかりスマホを忘れてしまったら、その日一日はすべての講義が欠席扱いになるの?教員からでさえ信用されているとは思えない出欠管理システムに多大なコストをかける意味があるの?スマホ以外の出欠管理の手段は準備されているのか?このシステムについて熟知している職員がいったい何人いるのか?とにかく謎だらけなのです。こういう部分を漫然と放置し、学生への迷惑や不利益を放置する大学だからこそ、いつまでたっても社会的評価が上がらない要因だと考えるのは私だけでしょうか?

 

そういえば、とある私立中学において、全生徒に「タブレット端末」を強制的に購入させる学校がありました。このご時世ですから、リモート授業のことなどを考えれば致し方ない部分もありますが、タブレットの購入だけに飽き足らず、某キャリアとの「通信無制限」の契約をも強制加入させていた学校がありました。多くの場合、学校や家庭においてはWIFIが導入されており(この学校では校内にWIFIが導入されています)、「家でも学校でもない場所」でタブレットを使用して学習する機会は極めて限定的なはずなのですが、それでも在学中、月額数千円を支払い続けなければならない契約を学校経由で強制されることは、理不尽以外の何物でもないと私は思うのですが・・・

 

若者の「スマホ依存」が叫ばれて久しいですが、実はその「依存状態」を助長しているのが「学校」側だとしたら、これこそ「全く笑えない喜劇」としか言いようがないのでは、と率直に感じた土曜日の朝なのでした。

頑張りましょう!