「騙されない」こと。 | エフォートアカデミー塾長日記

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静岡県三島市の学習塾「エフォートアカデミー」のブログです。
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普段は神様なんて全く信じていない人でも、いざ困ったことがあったり、どうしても叶えたい願いがあったりした時は、ここぞとばかり「神頼み」に走る人がいます(笑)。神様だってバカじゃないので(笑)、普段から信心深い人とそうでない人は明確に区別すると思います(笑)。

 

神様に縋りたくなるような追い詰められた状況では、人の噂話程度の極めて信ぴょう性に欠ける内容でも、簡単に信じてしまう傾向があるようです。受験期になると、保護者の間で「受験に関する噂話」がまことしやかに囁かれるようになります。それが正しい情報であればよいのですが、ほとんどが思い込みや間違った情報だから困ってしまいます。

 

「あの先生が「ここが出題される!」と言ったところは、必ず今年も出題される!」

 

「〇×さんは、どうも特別な縁故があるようだから、必ず合格するらしい。」

 

「〇×君はほとんど勉強しなくてもよくできる。天才だ!」

 

こんな噂を大人たちが大真面目にしています。ちょっと冷静になりましょう(笑)。

 

学校の先生の中には、ほとんど断定的に「入試にはここが出る!」と高らかに生徒に宣言する方がいるようです。これは非常に大きな問題だと思います。万万が一、過去数年に渡って予想が的中していたとしても、今年も的中するなどという保証はありません。第一、予想が外れたら、どうやって責任を取るつもりなのでしょうか?いや、そんな無責任なことを平気で言う教師は、きっと責任なんて取ろうともしませんよ(笑)。

 

私の知る限り、高校入試においての明らかな不正はただの一度もありません。勉強は意外と「公平」なのです。一部の私立大学では「裏口入学」なるものがあったようですが、そんなものに頼る親子はろくな人間にはならないでしょう(笑)。

 

最後の噂は、非常によく聞きます。確かに1000人に一人くらいは「一を聞いて十を知る」ような天才肌の子はいますが、そんな子は本当にごく一握りですし、一般的な話ではありません。

いわゆる「秀才」と呼ばれる学力優秀な子は、例外なく十分な学習量を確保しています。それこそ「ライバルに隠れて」猛勉強をする子も少なくありません。「私はな~んにも勉強してないよ~」などという甘言に騙されて、「じゃあ私もしなくても大丈夫だな!」などと考えるのは、まさに悪意あるライバルたちの思う壺ですし、極めて愚かなことです。「努力に勝る天才なし」という言葉通り、鍛錬を重ねた者だけが上達していくというのは、勉強もスポーツも同じだということを肝に銘じるべきでしょう。

 

大切なお子様の「人生」を決定づけるかもしれない決断が、「人の噂」に左右されてしまうなどということはまさに愚の骨頂です。人生の重要な岐路に立つ今こそ、冷静な判断力と「騙されない姿勢」が重要なのだと私は考えているのです。

 

頑張りましょう!