毎回勉強や受験の話ばかりだと疲れてしまうので、たまには別のお話を。
私の子供は中学2年生と小学5年生の男の子です。
沼津の教室に通わせていますが、講師の先生には日々迷惑を掛け通しの、大変出来の悪い不肖の息子たちなのです(笑)。
実は私たち夫婦は子供を望みながらも「不妊」の時期が長く、彼らをこの世に生み出すまでにはかなりの苦労を伴いました。
妻は「不育症」という病気で、赤ちゃんが着床しても、数週間で育たなくなってしまうという状況でした。
2度目に流産した時に、泣きながら処置室から出てきた妻の姿を見て、私は「子供は諦めよう」と心に誓いました。私自身、妻の悲しむ姿をこれ以上見るのが忍びなかったというのが偽らざる本音でした。
しかしながら、そのようなことでは「へこたれない」、強い妻でした。
それからも我が子を設けることを決して諦めることなく、3回の流産を繰り返しながらも、幸運にして2人の息子を授かったのは、ひとえに彼女の強い信念の賜物だと感謝しています。
いわゆる「不妊」の患者には「安定期」などなく、常に絶対安静を強いられ、妊娠3ヶ月目から6ヶ月までは入院生活、お尻がカチカチになるまで毎日何本も注射を打たれる大変に厳しい日々でした。
私の方も1週間おきに大量の血液を取られ、血液中の白血球のみを抽出して妻に輸血するという治療を長期間継続しました。塾での授業と病院への往復で、心身ともに疲弊していた時期でもありました。
保険の効かない治療ですから、莫大な治療費がかかり、今もなおまだその時の借金が残っています。肉体的にも精神的にも経済的にも、極めて厳しい時期を過ごしましたが、幸いにも2人の子供に恵まれて、私たちは大変恵まれていたと思います。
この世の中に、望まずに生まれてきた子などいません。
様々な事情があるとは思いますが、世界中のどの子も親にとっては命にも代え難い存在なのです。そして「命を授かる」ということは、決して偶然ではないのです。
皆さんは様々な人たちに望まれてこの世に生を受けました。
それは決して偶然の出来事ではなく、時に多くの人々の犠牲や尽力のもとに命を授かったとも言えるのではないでしょうか。
大切な命です。皆さんには精一杯「命の炎」を燃やして欲しいと心から感じております。
「生まれてきてくれて、ありがとう。」
ご両親がそう思えるために。
