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今さらながら『おおかみこどもの雨と雪』を観た。
劇中の音楽を担当している高木正勝がとても好きで、映画の存在は知っていたけれども観る機会がなくずるずる・・・。
なんでもっと早く観なかったんだと思うくらいとても良い映画だったので感想でも書いてみようと思う。


ちなみにこの映画、自分んは映画のポスター(子どもを抱える花)を見たとき、おおかみこどもの雨と雪が主人公で、それをたくましいお母さんが支える話なのかな、と思ったら全然違かった。映画の中身は

『新米ママ、愛と根性の育児奮闘記』

というべき内容。っていうかこれタイトルこそ『おおかみこどもの雨と雪』ってついてるけどどう考えても母親の花が主役でしょ。

正確には花は強靭的な精神力の持ち主。(あれだけの逆境、普通は乗り越えられなくて当然)
国立大学に入れるほど聡明で、体力もある。(古民家を一人で修繕する姿には脱帽)
けれど、母親としてはなぜか頼りなく見える。
花は自分自身のことは何でもできるけど、子育てに関しては明らかに経験不足で、劇中子どもの気持ちをうまく汲み取ってあげられず、一人よがりな子育てをしている印象を受けることが多々ある。でも、そこがこの映画の良さじゃないかと思う。

どんな母親でも、100%正解な子育てをすることはまず無理で、実際には花のように悩んだり戸惑ったりしながら育てていくだろう。その悩んでる姿や戸惑っている姿が、時には子どもから見て無関心に映り、子どもの心を傷つけることもあるが、何かそういうのがいちいちリアルに描写されていてすごく切なかった。(雨と雪の姉弟喧嘩を叱れない姿や、雨の不登校を咎めない姿など)

それでも花には確かに子ども達に対する愛情はあって、それが所々のシーンで感じる事ができ、地味な花というキャラクターをとても魅力的なものにしている。
特に印象に残っているのが、ラストで『まだ私はあなたに何もしてあげれていない』と雨に言うシーン。

実はラストの前に、雨に対して『おおかみの10歳は十分大人かもしれないけど・・・』と言いかける場面、花が雨がオオカミとして生きる道を選んだら、今すぐにでも自分のもとから離れてしまのでは、と気づくようなシーンがあるんだけど、その二つのシーンが自分の中で繋がって、強い愛情を持った花と、その愛情の強さ故に悩む花、両方の側面が見えてきて、また、それまでの数多くの逆境を乗り越えてこれたのは花の子ども達を守りたいという思いの強さがあるからこそだったんだな、と感じてウルっときました。

ちなみにこれは自分のこれまでの人生の中で感じたことなんだけど、高学歴な女性は得てして芯が強い。何でも自分で何とかしてやろうという気持ちが強い傾向にある。あ、ちなみに学力レベルは早慶、旧帝レベル。いわゆる学生時代勉強の虫だったような地味な子でも、心の内にはそういった芯の強さを持っていて、綺麗に見た目を着飾った女性よりも魅力的に映ることがある。そういう魅力が花にはあって、この物語全体もすごく魅力的なものに映りました。

(トップの画像は、花の地味さが良く現れているワンシーン。子どもを生んだ年齢からしてまだ30代前半くらいなんだけど、もうちょっと着飾っても良さそうなものを・・・。)