夢を持つ。目標を持つ。
その事の難しさって、実はすごく根深いところに問題があります。
私はずーっと「夢を持つ」という事が夢でしたので、そりゃ色々な本を読み試してみましたよ。
マインドマップのセミナーを受け、マインドマップを描いてみたり。
フォーカルポイントを読み、自分のやりたい事を150個書いてみたり。
コーチングを受け、自分の願望をイメージ化してみたり。
それらの方法は確かに効果的だと思うんです。
今思うと、それらで出て来た事は本当にやりたい事だと思えるし、今私がやりたい!と思っている事もその中に含まれていました。
私は今「自分学」を世に広めたいと思い行動をしていますが、そうした夢を発掘する系のノウハウでちゃんと出て来てるんですよね。
だからね、私はまず第一にこう言いたい。
みんな「夢の種」はすでに持っている
と。
そう、発芽するまえの種はみんなみんなみんな必ず持っていると思います。
だって「こうしたい!」という願望がない人間なんていないもの。
みんな必ず、今か今かと発芽を待つ夢の種を持っているんです。
と、ここまではよくビジネス書とか自己啓発書に書かれている事ですよね。
どこかで聞いた事があるって感じでしょう。
でもここからが私が体験を通して得た真骨頂なんです。
みんな夢の種を持っているのは分かった。
ではなぜそれを持っていながら、夢が無いと思ってしまっているのか。
マインドマップにもそれはあった。
願望を書き出したリストにもそれはあった。
コーチングのセッションでも出て来た。
なのにどうしてまだ夢が無いと思ってしまうのか。
それは…
自分で自分の事を愛していないから
自分で自分の価値を認めていないから
自分で自分の能力を信じていないから
に他なりません。
私はね、ようやく分かりましたよ。
よく言うじゃないですか、「自分を愛さなければ人を愛する事はできない」的なことを。
その意味がようやく分かるのと同時に、それは自分の夢に対しても当てはまる事だと分かったんです。
自分を愛さなければ人を愛する事ができない理由。
それは、「その人が好きだ」という自分の感覚を信じる事が出来ないからです。
自分を愛していないと、「この人好きかも。この人好きだな」という、自分の感覚そのものに自信が持てないんですよね。
同様に自分の夢もそう。
本当は夢がある。本当は発芽前の大切な大切な夢の種を持っている。
しかし、
自分を愛していないと、自分の夢をも疑ってしまうのです。
自分の価値を認めていないと、その夢の価値にも疑問が沸いてしまうのです。
自分の能力を信じていないと、「できる!」という実感が薄く、せっかくの願望が夢へと昇華できなくなってしまうのです。
自己愛が低いと自分の願望をも愛せない。
愛せない願望は夢へとなり得ない。
自己重要感が低いと自分の願望にも価値を見いだせない。
価値を見いだせない願望は夢へとなり得ない。
自己信頼感が低いと自分の願望にリアリティを感じられない。
リアリティを見いだせない願望は夢へとなり得ない。
自己愛や自己重要感、自己信頼感が足りなければ、せっかく持っている願望に自信が持てないのです。
私が33年間夢を持てなかった、正確に言うならば気付けなかった原因はここにあります。
私はとかく、自信の無い男でした。
だから、せっかく沸いて出て来た願望をも信頼する事が出来なかったんですよね。
人に価値があると言われなければ、価値があると思えなかった。
人に認められなければ自分で自分を認める事が出来なかったんです。
大事な事は自分の感覚に自信を持つこと。持って良いんだと自分に許可を出すこと。
こうなりたい、こういうのがいいな。
そしてその願望は愛すべきものだし、価値がある。
そして自分にはそれを叶える能力がある。
そういう感覚を取り戻す事が肝心です。
そうじゃなければ自分の願望はいつまでたっても夢へと昇華されません。
ではどうしたら自分を愛することができるのか。
自分の価値を認める事ができるのか。
自分の能力を信じる事ができるのか。
自分学のメソッドではそれらを丁寧に丁寧に取り戻して行きます。
黒瀧@自分学ファシリテーター