自分のキャリアに貪欲で、そして自分の収入を増やすことにも大きな関心があった私。


しかしその後半の「収入を増やす」という事に関しては、アフィリエイトを通して達成する事が出来ました。


自分の給料と同じくらい稼ぐ事が出来るようになり、コツはつかみましたのでやればもっと稼げるようになっていたかもしれません。


しかしそこで「稼ぐ理由」に悩み、逆に手が止まるようになってしまったのです。


私は悩みました。


お金は欲しい。でも手が止まる…。


私は新しい手法で稼ぐ事を試み、それを試してはみました。


確かに初めは楽しいんです。手も進むようになりました。


しかし要はそれって「新しい物好き」な状態であり、本質的な解決にはなっていないんですよね。


私は自分の稼ぐ理由について悩み続ける事になったのです。





そしてそんな中、私の中でもう一つの異変が起きました。


それはある日、会社に出社した時の事。


ぱっと顔を上げてオフィスを見渡した時、一瞬こんな事が頭をよぎったのです。




「あれ、俺の今の収入って、どの位の上の人の給料と同じなんだろう」




これがもう一つの異変の始まりでした。


私が会社で働くモチベーションは「出世」でしたから、上の人達がしている仕事が私のゴールなわけです。


私は上の人達の仕事の内容をよく観察し、そしてこう自問自答したのです。





---仮に今の自分の収入がマネジメントクラスと同じだとして、自分は将来こういう仕事がしたいのだろうか。




そもそも私は何で出世したいのと思っていたのでしょう。


出世とはつまりマネジメントの仕事をする事。


さて私は本当にマネジメントの仕事をしたいのでしょうか。





自分の会社での目標に疑問を持ってしまった事






これがもう一つの異変です。






私は一般的に「目指す物」とされている「出世」を盲目的に信じ、何の疑問も持たずただ出世したいと思っていました。


世間一般で言われている



会社で出世をし、収入を増やし、幸せな家庭を築く。



という人生です。



確かにそれは良いことなのでしょう。


しかし、今思うと私はその具体的なイメージを持ってなかったんです。





出世 → どんな仕事をしたいから出世するの?


収入を増やす → どんな生活を営みたいから増やしたいの?


幸せな家庭を築く → 具体的にはどんな家庭?






会社で出世をし、収入を増やし、幸せな家庭を築く事。


ただそれを漫然と目指し、それをモチベーションにしていた私。


しかしおおよそ収入だけは先に達成してしまい、それで逆に道に迷ってしまったのです。




夢無き男 その6