大学院を卒業し、就職した私は我ながら良く働きました。
出世欲が強く、働けば働く程その道開けてくると思ったからです。
私の頭にあったものは、世間の人が決めた一般的な夢である「出世」。
キャリアを積み、役職をあげていく事しか自分の未来のイメージを持つことができませんでしたし、またその事自体にも疑いを持ちませんでした。
また、成果に関しても「自分だからこそできた、自分だけの成果が欲しい」といつも思っておりましたので、振り返ってみると随分嫌なやつだったかもしれません。
ともかく、私は「将来の出世のため」という盲目的なモチベーションを元に、日々仕事に取り組んでいたんです。
出世欲が強かった私は、同時に収入を増やす意識もとても強いものでした。
仕事にも慣れ始めた私はより収入を増やしたいと思い、当時流行っていた株をすることにたのです。
仕事は相変わらず忙しかったですが、それでも帰宅後には株のチャートとにらめっこをし、予測を立て、投資を繰り返しました。
しかし私にはどうも不向きだったらしく、2年間投資を繰り返しましたがマイナスのまま全て売却。
大きな損失を出してしまいました。
ただ一つ幸運だったのは、かのライブドアショックの直前に全ての株式を売却していたので、傷口は最小限にとどめる事ができた事ですね。
あれはホント、間一髪でした。。
そして次に私が始めたのはネットビジネス。アフィリエイトというやつでした。
自分のブログで商品を紹介し、売れれば紹介料を得られるというビジネスです。
今でこそ「ネットビジネスは怪しい」というイメージもだいぶ薄まって来たように思いますが、当時はそのイメージがとても強く、とてもじゃないですがまわりの人間には言えませんでした。
私はこっそりと初め、ひっそりと続けていき、そしてだんだん稼げるようになっていったのです。
※この辺のいきさつが知りたい方はこちらの記事 をご参照下さい
やがて私は自分の給料と同じくらいの額を稼げるようになりました。
同僚よりも2倍の給料をもらっていたようなものです。
アフィリエイトはそんなに複雑なビジネスではありませんので、コツをつかめばあとはその繰り返しです。
やれば稼げる。そしてやる程にもっと稼げる可能性も高い。
事実、私は自分の給料と同じくらい稼げるようにもなった!!
さあもっともっとこれからだ!!!という時に、私にとある異変が起きたのです。
夢無き男 その3 へ