私の友人でこんな男がいます。
彼は私の大学院の後輩で、非常に優秀な男でした。
実験のセンスも良く、素晴らしい研究成果も残しています。
そして広い視野と行動力を持っており、彼は卒業後、さらにドイツの大学院に進学。
ドイツ語も英語も、初めは決して堪能ではなかった彼。
それでも素晴らしい成果を残し、見事卒業しました。
そしてそのままドイツの企業に就職しています。
そんな彼が私にこう言うんですよね。
黒瀧さん…
俺、バカなんですよねぇ。。。
な、なぜ??
日本で優秀な成績を残し、ドイツでも優秀な成績を残している彼。
頭がいいだけでなく、海外に飛び込んでいける勇気も実行力もあります。
人柄だって素晴らしく、いつもみんなを笑わせていました。
だけれども、真剣な面持ちでそういうのです。
俺はバカだと。
だけれどもこれって、何も彼だけの話ではありません。
みんな大なり小なり自分への過小評価で悩んでいます。
自分の能力に価値を見いだせず、重要感を満たせないのです。
私はなぜ、あえて彼の話を出したのか。
それは、「社会的な評価」では本質的に自分で自分の重要感を満たせないという事です。
日本で修士課程を卒業し、ドイツで博士号を取得した彼。
社会的な評価で言えば彼は「すごい!!!」と思われる人物でしょう。
だけれども自分で自分の重要感を満たせないのです。
なぜなら、「社会的な評価」って、結局は人の目だもの。
自分で自分を評価しているわけではなく、あくまで人から見た自分の評価なんです。
つまり、そこには本質的な実感は伴わないわけです。
本質的な実感の伴った自己評価をするためには、やはり一度徹底的に自分自身を見直すべきでしょう。
そして社会的な評価とは関係のない、自分で自分を褒めたいエピソードを思い出す事だと思います。
自分への驕りでもなく、他者への侮りでもない。
ただただフラットな、ただただそれだけで「自分には価値がある」という実感。
大丈夫、必ずあります。
それを「自分史」と、「適切な質問」を使って掘り起こすのが自分学です。
黒瀧@自分学のすすめ
Facebookにページを作りました。
こちらでは自分学について、実践的な内容にしていきたいと思います。