本当の勇気とは?
今日は齋藤正明さんの著書、欠点を直さずに幸せに生きる方法をご紹介します。
この本は斉藤さんを通し、サンマーク出版様よりご献本頂きました。
御高著をご恵送いただき誠にありがとうございます。
本著は
何年も何年も上司からパワハラを受け続け、
「いつまで生きているつもりだ?」のような暴言を浴び、
それを解消しようと自己啓発セミナーに400万投資し、
その結果一つも改善せず、
ついにはマグロ船に乗せられ過酷労働を強いられた
というものすごい過去を持つ著者の自己啓発本です。
着眼点が他の本とは全く異なり、マグロ船に乗せられていた時の経験と、ご自身が好きな昆虫の世界からの視点で世の中を分析しています。
こうしてビジネス書を出し、セミナー講師として呼ばれる事もあったりするそうですが、オフ会などでの会話術はいまだに口下手だと述べています。
私は本書を読み、こう思ったんですよね。
この人は勇気あるなぁ
と。
男って、なかなか自分の弱さを口にできませんよね。
私が思うに、そういった能力的に劣る話をすると、自分の社会的地位が脅かされるのでは?と思ってしまうからだと思います。
しかし斉藤さんもおっしゃる通り、そういう弱さの部分を話すのって場が盛り上がるんですよね。
人との距離が一気に縮まったりもします。
そういったメリットがあるんですが、やっぱり社会的地位が心配。
つまり社会的地位を守っているわけです。
それはそれで必要な事だと思いますが、でも時と場合ですよね。
実は俺さ…と弱さをネタにする事で場が盛り上がりそうな時、思い切って言ってみる。
これは社会的地位が傷つくリスクを追い、場に和やかな雰囲気を提供する「貢献」であると思います。
これは勇気ある行動です。
勇気とは何もイケイケドンドンで突き進んでいく事では無いのではないでしょうか。
まずは自分の弱さを認める事。そしてそこから進むこと。
何も考えず、何も省みずただパワフルに進む事が勇気じゃないと思うんですよね。
この本にはそういった勇気ある言葉が、ご自身の体験とともに柔らかく、ソフトに書かれております。
私は去年の暮れに齊藤氏にお会いしましたが、本当にソフトな方でした。
「著者オーラが無くてすみません」と仰ってましたから(笑)
欠点にお悩みの方は、本著が「そうか、このままでOKなんだ」と気付くきっかけになるかも知れません。
そして気付きを得た後に沸き起こるのは、弱い自分を受け入れた勇気の心です。
その瞬間、弱さは強さに変わるのだと思います。
世の中のがんばろうぜ!ポジティブに行こうぜ!
という空気に疲れを感じる方は、珠玉の一冊になると思います。
「今の自分でいいと認めてあげる事」
勇気をもらえる一冊でした!!(^∇^)
