1件の発表。
疎行列の連立一次方程式の高速解法の研究。
最近の研究の疎行列格納方式(Sliced ELL)に提案手法を適用してみたという発表。
SpMVの性能が改善したり悪化したりと、行列の特性によって色々あるみたい。

GMRES全体として改善したかどうかが少し気になった。

俺がいる研究室から退学者が一度に2名出た。

片方は、半年ほど研究室に来ていなかったので事情がわからない。
最後に少しくらい話がしたかった。

もう片方(K氏)は、幸運にも最後に話をすることができた。
どうやら、また、ボスが変な研究テーマを学生に押し付けようとしたらしい。
ボスは、学生が嫌がることばかりやらせようとしている(ように俺には見える)のだが、とうとう逃げる学生が出てしまったか…

なおK氏によれば、ずっと前、志望研究室を決める際に、ボスに「君がやりたい研究テーマをやらせてあげられる」と言われたらしい。
さらに、今から2ヶ月前には「あと2ヶ月頑張ればプロポーザルを提出させてあげる」と言われたらしい。
その後、K氏は文字通り頑張って、先行研究を調査して、ゼミで発表して、ボスの個人攻撃(K氏にだけ「ゼミでもっと良い質問をしろ」などと怒鳴る)にも耐えたのに、結局プロポーザルを提出させてもらえなかったとのこと。

俺も双方の意見を聞いてないからフェアじゃないかもしれないが、あのボスならやりかねないと俺は納得した。胸糞悪い。

退学した2名には、この研究室のことは忘れて、就職先などで元気にやっていただきたいと思う。
俺が今年度、この大学を出る時もそのつもりでいる。

1件の発表。

音響レンダリングの研究を開始したという内容。
研究背景と研究目的はもっと詳しく説明していただきたかった。
…のだが、プロポーザルが右往左往した上に、提出してから5日しか経っていないので、調査不足だったのは仕方ない気もする。

 

1件の発表。
スパコンの相互結合網に関する研究だが、英語なので私の理解度は低め。

提案手法を適応型ルーティングのレイテンシに関して評価していたっぽいことはわかったが、グラフが少なくて、どう評価すれば良いものかよくわからなかった。

2件の発表。

1件目は、RAID6の拡張に関する手法の紹介。
発表資料中の数式の量が、悪い意味でエレファントすぎた。
あと比較対象の先行手法が古すぎて、話にならない。

2件目は、LoRaWANのアドホック通信に関する研究の提案。
どのくらい難しい研究なのかよくわからないが、実験システムはいつか見せてほしい。

1件の発表。
Snortの正規表現マッチングのFPGA実装に関する研究。
複数の正規表現を一部共通化して最適化を図っているらしい。

頻出サブパターンがどれであるか判断する際に使った評価指標が少々謎。
質疑の際、開発ツールが勝手に高度に最適化してくれる可能性もあるという指摘があったが、もしそれが真実なら先行研究も研究価値が疑われる。

2件の発表。

1件目は、プログラムをGPU実装する際、CUDAとOpenACCのどちらを適用するべきか自動判定する研究の提案。
結局どんな手法を提案してくれるのか今回は不明だったので、来月どうなっているかがドキドキだよ。

2件目は、LoRaWANのデバイス間の暗号通信に関する先行論文の紹介。
共通鍵暗号の処理の負荷はひとまず無視して、プロトコル的に通信オーバーヘッドが増えたことによる消費電力量の増加を見積もっていたらしい。
今後、IoTの通信プロトコルと消費電力というテーマで研究を進めるなら、消費電力を精密測定するための(高価な)器材が必要になるのではないか?

ある高専の専攻科1年生(インターンシップ)の発表。
FPGAで簡単なMIPSプロセッサを作ろうとしたという内容。

各モジュールは完成して、シミュレーションもできているのに、全体としてはうまく動かず、デバッグが間に合わずにタイムアップしたらしい。惜しかった。

1件の発表。

オプティカルNoCに関する研究。
研究テーマを変えず、同じテーマの発表を継続しているのは、俺はすごいと思う。
光通信の経路を電気通信で決める方式において、消費電力などを改善するためのルーティングについて考えているらしい。
今後、提案手法が有効かどうか評価しないといけないだろうから、光通信と電気通信の消費電力がどの程度なのか一度ちゃんと比較した方がいいと思った。

2件の発表。

1件目は、無線通信のサイバー攻撃に関する研究。
Bluetoothのペアリングの初期段階に攻撃の隙があるという先行研究の紹介をしていた。
こんなにあからさまなネットワークセキュリティは、うちの研究室では珍しい。

 

2件目は、GPUによる疎行列の連立一次方程式の解法に関する研究。
行列の最新の圧縮手法に関するサーベイと、転送のオーバーラップによるSpMVの高速化の実験に関して話していた。
後者は、発表者本人は9%ほどしか短縮できなかったと言っていたが、理論的に最大50%までしか短縮できないのだから、9%も改善したなら悪い結果ではないと思う。