1. 機材の基本的な使い方と、その機材に関する代表的な評価指標
  2. 論文の初歩的な探し方
  3. 論文を書くときの大まかな構成
  4. 研究でお金をもらってくるための作文とお絵描きには何十日もかかるということ
  5. この分野、ぶっちゃけお金をあまりかけなくても研究自体は可能だということ


何年もかけた割には、学んだことが本当に少ない。
もっと効率的な学び方(または教え方)があったはずだよね。

チラシの裏に書いてゴミ箱に捨てれば良いことではありますが、後で訊かれることがありそうですので、思い出せるうちに殴り書きしておきます。

  1. 指導内容がスカスカ
    1. M1には、2〜3本ジャーナルを探して読んで、ゼミで内容紹介するように指示する。が、その後はひたすら学生が作った論文と発表とその他書類の添削に終始するという指導内容。
    2. 修了するために必要だと思われることには口出しするが、それ以外のことはノータッチ。学力や技術力などの地力が上がる指導はしない。相談しても、少しでも指導教員の得意分野から外れるとイマイチな回答しか返ってこない。学生の地力を上げて修了させるのではなく、その時点の学生の地力でなんとか修了できるように論文や発表の体裁を整えるのがこの指導教員のやり方。
    3. 道具の使い方を教えない。学生がGPUやFPGAの初心者でも、全部自分で使い方を調べることになる。スパコン(指導教員の得意分野)の使い方だけは少し相談に乗ってくれる。GPUとFPGAに関しては、魚を与えないどころか、魚の釣り方すら教えないし、どういうわけか先輩が後輩に教えようとするのも止めるほどなので、学生は道具の使い方を覚えるまでに盛大に時間を浪費する。
    4. その他の、パワポやワードなどの基本的なソフトに関する細かいテクも、学生に色んな要求だけはするが、やり方は一切教えないし、指導教員自身がやっているのも見たことがない。
  2. 論文や発表の添削が細かすぎる
    1. 魚(要修正箇所)だけ大量に与えてくれる。魚の釣り方を教えることはできないようだ。
    2. 学生は添削対応だけで時間がなくなる。人によっては、パワポ、ワード、TeX、その他のお絵描きソフトを見るだけでノイローゼの症状が出始める。
    3. 普段のゼミでは、後ろの人にも十分読めるフォントサイズにしろと皆の前で言う。それは非常にごもっともだが、毎年のM1の発表における恒例行事なので、5年間も在籍しているとうんざりする。人前で見せしめにするのではなく事前に指導すればいいのに。
    4. そのくせ1スライドにあれもこれも詰め込めと言う。大きい字で何もかも詰め込むという無理難題に対応するため、学生はパワポのレイアウトの細かい調整だけで何時間も潰す。なおそうやって完成したスライドは、数回発表しただけで古くなって使い捨てられる。
    5. なお指導教員の「授業」は、パワポはスカスカで、ホワイトボードも指導教員が書き写している間は退屈、しかも字が読みにくい。スカスカの内容を超絶スロースピードで説明するだけで仕事になるってうらやましいねぇ。
  3. 粘着質
    1. ことあるごとに過去の学生の失敗を蒸し返し、何回も謝罪を要求する。学生は、かえって反省する気がなくなる。
    2. ことあるごとに過去の学生に対する自分の尽力を主張し、何回も感謝を要求する(中には、授業料の対価として当然の内容のものも…)。
    3. 指導教員自身が失敗した時は、あまり学生に謝らない。学生に対してのみ、無駄にプライドが高い。
  4. 学生を振り回す
    1. 指導教員の都合でゼミの日程変更をすることがよくある。しかし学生の都合による日程変更はだいたい認められない(これは学生側の理由がくだらないことが多いせいもある)。
    2. ある学生にとってゼミの日程的に不都合が生じた際には、学生に高額な運賃の支払いと時間のかかるキャンセル手続きをさせてでも、ゼミに参加するように強く要求する。たまに欠席するくらい、黙って減点するだけで良かろうに…
    3. 指導教員は、自分の家庭が何より大事。家庭のひとときのために学生を留年させるのも厭わない。両立できてないのは普段の指導がダメだからでは…
    4. 電話やSkypeでの打ち合わせは、認めない。必ず時間通りに指導教員のオフィスに来いと言う。学生の時間(とたまにタクシー代)が無駄に失われる。
    5. 私の仕事に関する指導教員のある勘違いのせいで、最後の1年間は私がバカみたいに苦労した。なおその勘違いに関しては、いまだ謝罪の言葉を聞いたことがない。

2件の発表。

 

1件目はGPUで大規模DBをハッシュ探索する研究。

英語なので私の理解度は低め。

連結リストを使った提案手法はあまり高速ではないと思われるが、要素を動的に追加できるデータ構造は他になかったのだろうか。

 

2件目はM1によるプロポーザル案。

最近流行りのFPGAでCNNやる研究(案)。

まずはC++で一度実装してみたらしい。

ただ、この分野は既に怖い先人がいるけど、勝てる見込みはあるのか?

2件の発表。

1件目はネットワークストレージの信頼性に関する研究。
今回はファイル転送速度の測定をしていた。

信頼性についてはまだ先になりそう。

2件目はM1のプロポーザルのレビュー。
GPUプログラミングのチューニングに関する研究がしたいようだ。
質疑では、提案手法やアイデアが具体的じゃないと言われていた。

なおこの研究室では、指導教員が与えてくれる研究テーマはどれも茨の道(実験機材が使いにくい)なので、自分で提案手法やアイデアを出せる人の方が楽だと思う。

もっと言えば、FPGA初心者はFPGAを使う研究をするべきではない。

ある程度使い慣れるだけでも数ヶ月かかる上に、先輩が使っていた実験機材によってはドキュメントが足りないので、本人の能力や資質に関わらず研究が進まなくなる。

退学願を教務係に提出できたので、記憶が残っているうちに、理由について書きなぐっておきます。

理由は「指導教員と合わない」に尽きます。指導方針も人間性も嫌いです。もともと、私自身も学位がそこまで欲しいとは思っておらず、進学の理由は、研究がどんなものかちゃんと知っておきたいというものでした。今の研究室にこれまで残っていたのは、私の職場の方々にとって私の学位取得は絶対条件であり、そういう契約であるなどと指導教員に吹き込まれていたためです。

指導教員の指導方針は、学生に学位だけは取らせようとします。学術論文、発表資料、その他各種作文の添削には特に力を入れます。「通る書き方」について高い自信があるのでしょう。実際、チープ(新規性なし)な内容の割に通ったことが何度かありました。

一方で、学生の地力(学力や技術)を向上させる工夫に関しては、一切の助言を聞いたことがありません。学生に参考書や論文を紹介しているのをほとんど見たことがありませんし、研究機材を初めて使う人にも、使い方は全部自分で調べろという放置プレイをしています。学生にノルマだけは与えますが、魚を与えないどころか、魚の釣り方すら教えていません。そして、私は今の研究室に5年ほどいますが、指導教員自身が何らかの実験をしているのも見たことがありません。この指導教員は、比較的最近の実験機材も使いこなせる方なのでしょうか。疑問があります。

せめて、配属後の最初の半年くらい、初めて機材を使う人向けに、何らかの実験テーマを与えればいいのにと思います。

人間性も尊敬できませんでした。過去の話を何回も蒸し返して、学生に感謝と謝罪を要求してきます。指導教員は口に出して感謝と謝罪を要求はしませんが、学生からすれば、蒸し返されるたびに何かしら感謝か謝罪の言葉を返すしかありません。いちいち説教で数十分も取られたりして、完全に時間の無駄です。


一例ですが、論文の添削の打ち合わせに3分遅刻したことがあります。激怒されました。最初は私も申し訳ない気持ちだったので、心を込めて謝罪をしましたが、その後も、打ち合わせのたび(10日間で5回も)にこの件を執拗に話題に出されました。いい加減、飽き飽きしました。


そのくせ、自分の非はあまり謝りません。指導教員は、私の職場の事業の内容を勘違いして、私に学位取得を必要以上に急がせていました。1年以上にわたり、休む間もなく学会発表と論文投稿を繰り返させられてきました。脅迫やアカハラではないかと感じたこともありました。それが、指導教員の勘違いだと私が知ったのが先日です(2018年12月6日)。職場の先輩から、指導教員の勘違いだと教えていただきました。その時に、指導教員も既にそのことは知っているはずだとも聞きました。しかし、私に会ってもそのことは一切言及していません。謝らなくてもいいですが、せめて一言勘違いだったという報告がほしかったです。

 

他には、電車の遅延で打ち合わせに遅れそうになったらタクシーを使えと言われたり(数千円かかる)、新幹線の時刻のため来週のゼミに間に合わないから開始時刻を後ろにずらせないかと相談したら飛行機を使えと言われたりと(予約の変更が面倒)、指導教員の些細(ではないかもしれないが)な都合で学生を時間的・金銭的に大きく振り回したこと多数です。指導教員がタイトなスケジュールで動いているのは理解しますが、そんなに他の仕事に時間を割きたいなら11名も学生を取っちゃダメだと思います。

 

2018年12月4日の予備審査には一応合格したのですが、この指導教員のもとではこれ以上やっていけないと思っており、もう半年留年するくらいなら退学したいという希望はありました。ただ、私の職場の勘違いの件では、半年どころか今すぐにでも縁を切りたいと思い、予備審査合格にも関わらず退学願の提出に至りました。

どうすれば、5年前の私がこの教員の所に配属希望を出すのを思いとどまれたのでしょうか。人間性は1回見学しただけでは分かるわけがありませんが、指導教員の能力に関しては、業績一覧を見れば多少わかります。指導教員自身がfirst author(last authorではなく)になっているジャーナルやトランザクション(プロシーディングではなく)を数年以内に何本も出していて、かつ自分が面白いと感じられる内容であるならば、たとえ論文の添削ばかり非常に厳しくても、指導教員への尊敬というか、弟子としての士気は保てたかもしれません。

2件の発表。

1件目はSpMVの実行時間を機械学習で予測する研究。
FLOPS/非ゼロ要素数(だったかな?)の大きさによって10クラスに分けて実験。
正答率60%くらいで正しいクラスに分類することに成功したらしい。
ただ、既存のツールのパラメータをいじっただけ(のように私には見えた)という点は、修士の学位(努力賞)としては微妙かもしれない。

何に苦労したのか私には見えない。

 

2件目は楽曲の高速自動生成の研究。
マルコフ連鎖を使って楽曲を少し聴きやすいものにしたらしい。
それはそれで研究の価値はあると思うが、今の研究テーマだと「高速」に生成しないと学位が危険。

2件の発表。

 

1件目はFTDTのFPGAによる高速化と可聴化。

前回からの差分が強調されていて大変良い発表だと思った。

 

2件目は光NoCのシミュレータの進捗報告。

修論の近いこの時期に既存シミュレータがまともに使えないことが判明し、シミュレータの自作に着手したらしく、大変そうだという感想しかわいてこなかった。

指導教員「最近Linuxに入れたのなんて言ったっけ?」
後輩「Eclipseです」
指導教員「え?」
後輩「Eclipseです」
指導教員「Eclipseって何?」
後輩「開発環境です」
指導教員「あー、そう言えば聞いたことある気がする。Linuxにも入るんだっけ?」

まあ、先生だからと言って何でもかんでも知っているとは私も思っていません。
ソフト開発者であれば、大半の方がEclipseをご存知だとは思いますが。

2件の発表。

1件目はM1による先行研究の紹介。
エッジコンピューティングのためのレプリケーション等の研究に興味があるらしい。

2件目はGPUの疎行列の格納方式の研究。
省メモリな格納方式を提案して、メモリ使用量とSpMV演算時間を評価していた。

俺もそう思います。

学術論文(作文)と学術発表(パワポ)の添削ばかり異常なくらい細かく指導されるようなところでは、モチベーションを維持できません、少なくとも私は。
せめて、指導教員がもう少し技術的に頼りになるところが良いでしょう。
理系として尊敬できる若手の助教がいるかどうかがポイントです。