2019年7月上旬、○○大学病院での術前検査は「SRS」や「神経内分泌腫瘍シンチ」とも呼ばれます神経内分泌腫瘍特有の検査のオクトレオスキャンから始まりましたが、大まかな術前検査は入院をせずに家から通いながらやりました。

 

オクトレオスキャンはこの時に初めて経験したのですが、まずは、神経内分泌腫瘍を光らせて反応させます造影剤というか、薬剤を注射しましてから4時間後に検査が始まりまして、CTみたいな機械の上に仰向けで寝ながら、レントゲンみたいな四角い機器が体周りを1時間かけて回りながら撮影するのですが、この時は3日間やりましたし(現在は2日間に短縮されています)あと、3日目のオクトレオスキャンのあとにPET-CTもやりました。

 

ちなみにオクトレオスキャンは、神経内分泌腫瘍に出現しますソマトスタチンレセプター(SSTR2)という、ソマトスタチンというホルモンの一種を受け入れますソマトスタチン受容体という受け皿が多くの場合に出現しているのですが、その受け皿に神経内分泌腫瘍が反応します薬剤を結合させまして腫瘍がある部分を光らせて検出するだけではなく、PRRT(ルタテラ/ペプチド受容体放射線核種療法)という手術不可の神経内分泌腫瘍に対します、ソマトスタチン受容体に結合できます薬剤と放射線を合せました薬で、点滴で直接腫瘍に放射線を行き渡らせながら治療をします内用療法があるのですが、こちらもソマトスタチン受容体に結合します薬剤を使用しますのでその受け皿の発生を確認しつつ、PRRTができるのかどうかという確認の検査にも用いたりするそうです。

 

その次は、カプセル内視鏡を胃に落としつつ胃カメラをしたのですが、しかしながら、腹部に心電図みたいなセンサーを取り付け、カプセル内視鏡から送ってきます画像を録画します弁当箱大の機材を腰にぶら下げつつ、夕方また大学病院に戻らなければいけないという感じだったのですが、最後の方でバッテリー切れで大腸の方が殆ど写っていなかったというアクシデントはありますが、カプセル内視鏡の画像を解析してみますと小腸に腫瘍性病変とみられるものが2か所と、あと、出血もあるのではという話でNETの小腸転移かと思いまして少し慌てましたが、後に1泊2日の入院をしながら小腸ダブルバルーン内視鏡をすることになったのですが、小腸にありました腫瘍性病変と思われるものはただ単に、リンパ節の組織が大きくなって出たもので変な細胞は出なかったそうですし、出血の方も大丈夫でしたが、こういうこともあるのだなと少し肝を冷やしました。

 

あとは、腹部エコーとEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)をやったのですが、原発の十二指腸のNETの深さがが粘膜下層を突き破り筋層まで浸潤していたりと、前の病院でのEUSの時の診断より深くなっていましたし、腫瘍の大きさも少し大きくなっていました。

 

とりあえずこれで通院での術前検査が終わり、あとは、入院しながらやりましょうと久々に再会しましたT先生言われつつ、その後は、ベットの空きの関係で入院しましたのは3か月後でした。