232

 佐伯たちが受けている小川ゼミの講義で、どんな研究を希望するか小川教授が聞いた。みんな自分が研究したい文学作品や作家を一人一人発言していくが、各自が好きな作品や文豪を研究できる訳ではなく、教授がかなり絞り込み、この中から選ぶようにと指示され、それについて、かなり学生側からもっと他の作品や文豪を選ばせてほしいとの意見が出ている。

講義が終わり、ゼミのまとめ役瀬戸内順子が、「一度ゼミのコンパを行うけれどスケジュールはどう?」と聞いている。しかし、学生によっては「学生から飲み会などつまらない、そんなのはサラリーマンになってからでいいさ。」と断るが、バイト先の宴会となるとサラリーマンはどんな様子か知りたくて、これも「社会勉強」と言う理由で、誘いには必ず出席する者も珍しくない。