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瀬戸内は図書館に行こうかと思ったが、赤レンガが敷き詰められたピロティーと呼ばれる場所で演劇部が芝居をしているのが目に留まり、しばらく見ることにした。

瀬戸内は、ゼミでコンパのまとめ役として認められた存在なのは、学業優秀な女学生で文学研究に最も打ち込んでいる学生の一人だからだ。その瀬戸内は自分達とは違い、学業以外の時間にクラブサークルに青春の日々を充実させている他の学生の姿を見てもそれほど魅力を感じなかった。アルバイトもしてはいない。瀬戸内の目下の目標は、大学院に進み大学教授になる事。

山本や吉田も自分の受講している講義室へと急いだ。

皆それぞれがアルバイトや学業に忙しい中、毎日が過ぎ、夏休み前の前期試験の試験範囲と日程が発表された。初めての前期試験。なるべく単位を落としたくないところである。