先週、会社の後輩Tくんと連れ立って東京都国立市 中央郵政研修センターに保存のオユ10 2555を訪問いたしました。
私は約2年ぶり3度目、Tくんは初めての訪問となりました。
後位側2ー4位。
木の枝が画面に入ってしまうのでローアングルから撮影いたしました。
2年ぶりの訪問となりましたが、塗装状態はあまり変化がなさそうでした。
やはり屋根があるのと、周りには高い樹木に囲まれているので、ずいぶん風雨から守られているようです。
前位側2ー4位。
形式車号と郵便表記はもちろん、所属表記や荷重表記も国鉄書体では無いながらも所定の位置に書かれています。
また、能登中島駅の2565号には無い、ホロが両妻面に取り付けられています。
後側妻面。
検査表記等も書かれています。なお、車籍銘板はありますが、製造銘板は失われています。
銘板に「郵政省」とありますが、このオユ10形のような全室郵便車は郵政省の所有でした。現在のタキ等の私有車と同じですね。
車両の所有は郵政省、運行や検査等は国鉄で行っていました。
また、スユニ50形等の荷物室等との合造車は国鉄の所有でした。
前位側妻面。
検査表記等は書かれていますが、裾部のエンド表記の①②は書かれていません。
後位側と尾灯の形状がちがいますね?
車体の外から電球を交換するタイプです。
恐らく、車内に電球カバーの出っ張りがあると邪魔になるんでしょう。
10系客車や旧形客車のトイレ側等に良く見られる形状です。
模型化の参考にどうぞ…
後位側3位には立派な階段が設置されていて、詳細に書かれた解説板が取り付けられています。
郵便車特有の装備、排塵装置です。
車内で発生した埃まじりの空気を床下から排出させる装置です。
車内に入ってみました。
前位側から区分室を撮影。区分棚には鉄道郵便の消印や郵便車の写真が展示されています。
区分棚の後位側2ー4位ですがテーブル状になっていて、恐らくここで郵袋(ゆうたい)を開封して郵便物を選別(?)する作業をしていたのだと思います。
分かりにくいですが上の換気扇フードのような物が排塵装置の吸気口で、ここから床下の排塵装置につながっています。
また、台の上にはメッセージノートが置かれ、訪問された方々のたくさんのメッセージが書かれていました。
その向かい側には小包用のバケットがあります。
前位側には郵袋室があり、たくさんのパネルで鉄道郵便の歴史を学べます。
当時の郵便車での作業の様子の写真パネルもありました。
区分室の椅子に座ってみました。
クッションは効いているものの、揺れる車内で宛先の間違いが無いように長時間作業するのは、大変な苦労があったと偲ばれます。
こんな小さくて、背もたれもない丸椅子です。
保存場所全景はこんな感じ。
すぐ横を通る道路からだと木が生えていて良く見えません。

かねてからTくんとは訪問しようと話はしていたのですが、なかなか都合がつかずにようやく今回の訪問となり、久しぶりにオユ10 2555を訪問いたしましたが、状態は悪くなっていなくて安心しました。
また、Tくんも喜んでくれたので、嬉しく思います。
郵政省所有だったためか、全室郵便車の保存は大変少なく貴重な存在で全国にも車種を問わず、1両丸々存在する車は4両しか残っていません。
郵政省も民営化されましたが、お膝元とも言えるこの研修センターでいつまでも鉄道郵便の歴史を伝えていく存在であって欲しいと願います。 

また、能登中島駅に保存の2565号は今年5月に訪問し、記事にしています。
この2555号と比較等は過去ログをご参照して頂ければ幸いです。
別記事になりますが、2年前の訪問時の様子もよろしければ合わせてご覧下さい。
両記事ともカテゴリーは「客車」です。

撮影年月
2019年8月
場所
郵政研修センター
JR中央線 国立駅から徒歩20分ほど。
JR南武線 矢川駅から徒歩15分ほど。
バス利用の場合 国立駅南口から立川バス 矢川駅行き または国立操車場行き利用、「郵政正門」下車すぐ。(経由しない系統もあるようですので、ご確認下さい)

正門に守衛所があり、許可を得てからの見学になります。
手続きは入構の書類と郵便車見学用の書類に代表者の氏名、住所、携帯番号と勤務先等を記入し、見学用のタグを渡されます。帰る際には返却をお忘れなく…
守衛さんの手が空いている時の対応となりますので、守衛さんが忙しい時は待たされる事もあるようです。
なお今回は、私たちは守衛さんの昼休みを避けた時間に訪問しました。
また、私は平日しか訪問したことが無いのですが、場所が場所だけに土休日、お盆休み、年末年始等は施設自体が休業だと思われますのでご注意下さい。
社内内部向けの施設なので、ホームページ等で休業日、営業時間のお知らせはありませんので確認のしようがありませんが…