今回は千葉県北西部(鎌ケ谷市、船橋市、柏市、松戸市)のD51形保存車を一気に今月13日、訪問してみました。
以前から気にはなっていたのですが、勤務先の近くと言う事で休みの日にわざわざ訪問するのも気が引けていましたが、夜勤明けで訪問してみる事にしました。
まずは鎌ケ谷市 鎌ケ谷市制記念公園の385号機です。
目の前を北総鉄道の高架が横切ります。
柵に囲まれていて立ち入る事は出来ません。
また、両側に階段やホーム等の取り付けもありませんのでキャブ内の公開はされていないかと思われます。
真正面から。
最終配置は長門機関区。
エンドビームに埋め込まれた尾灯は広島工場担当の蒸機で良く見られた改造ですが、片方のレンズが失われています。
前灯はシールドビームのようですが、何か小さく見えるのは気のせいでしょうか?
この機関車は戦前製にもかかわらず、戦時形の船底テンダーを連結しています。
新製時からの平底テンダーの状態が悪かったのでしょうか、昭和32年(1957年)に1102号機のテンダーと振り替えたそうです。
なお、テンダーには尾灯は取り付けられていませんが、前灯は白熱灯の大形の物が取り付けられています。
また、非公式側には機関車の横に海上自衛隊で使用されていたTー6練習機が展示されていますが、機関車とその周囲は柵で囲まれていて立ち入る事が出来ません。
だいぶ塗装の傷みが目立つようになっていましたが、いつまでも大切にして頂いて欲しいと思います。
鎌ケ谷市制記念公園
開園時間
午前9時から午後5時まで
- 夏季(7月1日から8月31日まで)は午前9時から午後7時まで
- ペットを連れての入園は禁止しています
- 場所
- 北総線・新京成線・東武アーバンパークライン(野田線)
- 新鎌ヶ谷駅から徒歩15分ほど。
新鎌ヶ谷駅から新京成線に乗り、次は船橋市郷土資料館に向かいました。
公式側。
この125号機も最終配置は長門区。
その前は中津川や名古屋で長く活躍し、集煙装置も取り付けられていたそうです。
上屋も付いて塗装状態は良好なように見えました。
この機関車は公開日にキャブに入る事が出来ます。
真正面から。
転属時に廃車が近づいていたからか、エンドビームの尾灯埋め込みは行われていません。
非公式側は上屋柱や植栽もあり、撮影は困難でした。
テンダーは修復中なのでしょうか、ケレンが掛けられたようでした。
こちらの機関車はテンダー前灯がシールドビームですが、お辞儀をしているように下を向いてしまっています。
市立郷土資料館という恵まれた環境もあり、状態は良好でした。
ボランティアのご尽力もあるのかも知れませんが、それをうかがうような掲示物などはありませんでしたが、キレイな状態を保っていって頂きたいと思います。
船橋市郷土資料館
新京成線 習志野駅から徒歩15分ほど。
津田沼駅、北習志野駅等からバスもあります。(私はバスを利用しませんでしたので、バス利用をご検討の方は各自でご検索下さい)
資料館は月曜休館および祝日の翌日、年末年始。
10時~17時。
機関車のキャブの公開は土日祝日(雨天時、年末年始を除く)の10時~16時。
次は新鎌ヶ谷駅まで戻り、東武アーバンパークライン(野田線)に乗り換えて柏に向かいました。
柏市 柏西口第一公園に保存の453号機。
到着したのはお昼頃でしたが、冬至も近いこの時期ではモロ逆光になってしまいました。
公式側にホームがありますが、キャブ内の公開は通常行われていないようです。
真正面もモロに太陽光線がカブってしまいました。
しかも目の細かい高い柵の隙間から何とか撮影しました。
昭島の451号機(新鶴見)、青梅の452号機(竜華)と、この453号機(吉松)。
数あるデゴイチで最終配置も大きく異なる3両が3連番で首都圏にいるとは偶然とは言え凄い事だと思います。(カッコ内は最終配置)
この機関車の最終配置は吉松区。
もう一本線路が…
もう一両置けそうですが…😅
公式側、非公式側とも塗り潰されていますが、メーカーズプレート、換算プレートも残っています。
この公園でも消防車や救急車、ヘリコプターの展示まであり、子供たちが交通ルールを楽しく学べるような施設になっています。
そのシンボルのデゴイチがこの塗装状態なのは残念極まりありません。往年の山男の勇姿を取り戻して頂けるよう願うばかりです。
場所
松戸市 ユーカリ交通公園
JR常磐線 北小金駅からバスを利用しました。
松戸新京成バス R2系統 (バス案内所行)に乗車「交通公園」下車、公園入口まで徒歩2~3分ほど。
今回は千葉県北西部のデゴイチ4両を一挙にご紹介いたしました。
少ない画像と拙い文章で蒸機ファンの方々には物足りない内容だったかも知れません。
しかし、私的にはしばらく懸案だったこれらの機関車を訪問出来て満足いたしましたが、南中高度が低いこの時期に巡ったのはいささか失敗だったかも知れません。
また、この4両の展示形態について感じた事は、お友達の遊具化されていない事でした。
盗難被害やアスベスト対策でこのような厳重な展示形態を採っているのかも知れませんが、見せる工夫がちょっとほしいかな?とも勝手ながら思いました。
また、今回は訪問しませんでしたが、流山の14号機も修復の動きがありそうですので、その頃にまた訪問するかも知れません。
撮影年月
2019年12月