富士市 新通町公園を後にして、ジヤトコ前から岳南電車に一駅乗り、吉原から清水へと向かいました。
清水からはバスに揺られ、三保ふれあい広場に保存のタキ8453と15トン移動機を訪ねてみました。
こちらも3年ほど前に訪問しています。
15トン移動機とタキ8453が連結された状態で保存されています。
三保ふれあい広場と申しますが、旧清水港線の三保駅跡に造られた公園で、ホームの跡も残っています。
前回訪問時よりだいぶ痛みが出ていました。
タキ8453後位側。
このタキ8450形はアルミニウムの原材料のアルミナ専用タンク車で、先に登場していたタキ8400形の改良形として製造されました。
所有者はタキ8400形ともに日本軽金属(株)で、常備駅は両形式とも三保駅常備。
なお、両形式ともタンク体と台枠までアルミ製で構成されていますが、アルミタンク体を持つ他のタンク車とは「純アルミ」「連結注意」の表記はなされなかったとの事です。
昭和59年(1984年)の清水港線の廃止と共にすべて廃車され、現存するのはこの車だけとなっています。
前位側は移動機と連結されています。
また、柵内の公開は行われていないようです。
表記類もだいぶかすれてきています。
なお、製造は日本車両です。
車号部分には何か貼り付けてあったのでしょうか?
解説板は各車両の横にありますが、15トン移動機の物はあっさりとした内容ですが…
タキ8453の解説板はここでの説明が必要の無いくらい詳しく書いてあります。
台車は当時の貨車標準台車TR41Cを履いています。
真正面。
おにぎり形の鏡板が特徴的です。
この時期の南中高度の低い太陽を背負ってしまい、撮影には大変苦労しました。
連結器まで銀色ですが、さすがに連結器まではアルミ製では無いでしょう😅
こちら側は桜の植栽があるのですっきりとは撮影できません。
現役当時、この銀色のタキが貨物列車に連結されていたらかなり目立ったでしょう。
しかし、アルミ無塗装のタンク体もかなり色褪せてきていました。

三保駅のホーム跡。
この白いにゃんこはタキの下から現れ、ずっと私の後を付いてきました。
やたら人懐っこいにゃんこの見送りを受けて三保を後にしました。

三保駅跡のタキ8453と15トン移動機のご紹介をしました。
かなりマニアックながら三保ゆかりの車両の保存には納得がいきました。
ただ残念ながらかなり状態が悪化しているのも気掛かりです。
清水港線の遺産として末永く保存して頂くことを願うばかりです。

この後、焼津に行こうかと思いましたが、天候悪化と日没が近付いていたので、宿泊先の島田へ直行いたしました。

撮影年月
2019年11月
場所
三保ふれあい広場
JR東海道線 清水駅西口バスターミナルからしずてつジャストライン 三保山の手線 水族館または三保車庫前行き25分ほど乗車、「三保ふれあい広場」バス停下車 徒歩2~3分。