はじめに9月、10月と二度の猛烈な台風が東日本を中心に甚大な被害をもたらし、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

10月中の天候不順等もあって、久々の更新となります🙇
今月1日、青梅鉄道公園に今年2月以来の訪問をいたしました。
この間に0系22形の展示再開、クモハ40形の修理完了、そして110形蒸機の展示終了と大きなトピックスがありましたので、今回の記事では22形の紹介を中心に、変化した所をご紹介したいと思います。

まずは22ー75。
2年ほど前から修復工事のために公開が中止されていましたが、今年7月から公開再開しています。
塗装も下地からキレイに再塗装されていますが、JRマークはいらなかったかなぁ…😅
真正面。(ちょっとずれてますね…😅)
色味はアイボリーと言うより、0系末期の白に近いような色でしょうか?
また、鼻先まで車体と同じ色で塗られているので、現役時代のような質感の違いが感じられないのが少し残念です。
車番はきちんと磨き出されています。
運転台の無い側から撮影。
なぜ「後位」と言わないのかと言うと、0系新幹線電車は博多向きが前位となり、向きが変わらないと言う事が前提なため、国鉄電車のセオリーにはのっとらず、実はこの22形は運転台の無いこちら側が「前位」になります。
詳しい事は解りかねますが、現在のJR各新幹線電車も同様の前後呼称をしていると思われます。
妻面の各種表記は消えています。
解説板。
北海道以外の各新幹線路線名は書かれているので比較的新しい内容ですが、「0系」の記載が一切ありませんね😅
車内に入ると懐かしいシルバーとブルーの転換クロスシートが並びます。
前位側(運転台の無い側)から。
三人掛けシート。
二人掛けシート。
この車両は映画「三丁目の夕日'64」のロケでも使用されたそうです。
前位側(運転台の無い側)客室とデッキの間には業務用室がありますが、実際にはあまり使われる事は無かったようです。
残念な事に、以前は運転台に入る事は出来ましたが、「盗り鉄」の愚行がここでもあったとの事で運転台には立ち入る事が出来なくなってしまいました😠
運転台部品が盗難に遭ったと言う事で、盗難対策をするまでは当面運転台公開は中止する旨の貼り紙がありました。
そういう輩には何を言っても無駄なんでしょうが、自分が見学している逆の立場ならどう思うのでしょう?
個人的なコレクションなのか転売目的なのかは知りませんが、文化財を傷付けるような真似をして恥ずかしいとは思わないのでしょうか?
もっとも恥ずかしいとも思えないからこんな「愚行」におよぶのでしょうね。
怒りに任せて記事を書いてしまいました🙇
人として少しでも良心があるなら、自首して部品を返してもらいたいです。

閑話休題。
0系新幹線の運転台の部品盗難は存じ上げませんでしたが、9月に搬出された110形蒸機の保存場所跡を撮影しました。
110形と間隔が狭く、かなりの広角レンズを持ってしても難しかった5500形の真正面も難なく撮影出来るようになりました。
また、この5500形がこの公園の最古車両ともなります。
110形蒸機の移転先については未だに謎ですが、こんな山の上で展示機関車も接近してて、住宅も近くある場所から搬出した方法も謎です😅
110形の乗っていたレールには、60年近く鎮座していた車輪の痕跡がありました。

さて無くなってしまった物のもうひとつはクモハ40054の屋根上配管とパンタ用ランボードです。
傷んだ屋根の修復時に撤去されたようで、前回訪問時には屋根布が一部でめくれ、内部の木部が露出した状態でしたが、屋根自体は塗装になったように見えました。
しかし、車体の塗装状態も酷く、陽の当たる南側の1ー3位側は窓枠の塗装が剥がれ落ちているような状態ですので、全体的な修復が必要かも知れません。
E10形の塗装もだいぶ傷んでいました。
やはり屋外展示では限界がありますね。

今回は青梅鉄道公園から無くなった物と無くなってしまった物をご紹介しました。
途中、怒りに任せて書いた部分もあり、不快に思われた方がいらっしゃったらお詫び申し上げます。
しかし、各地での盗難事件が相次いでおり、関係者の方々には非常に苦慮されている所でしょうし、それによりセキュリティの強化、更には車内公開の中止になっている施設もかなりあります。
一部の人間の愚行でそうなりつつあるのはつまらないし、なにより寂しいですね…

撮影年月
2019年11月
場所
青梅鉄道公園
月曜休園

今年2月にも記事にしていますので、過去ログも参照して頂けたら幸いです。
カテゴリーは「博物館など」です。