この機関車は、JR貨物が平成2年に、次世代の主力たらんと試作した超大型交直流電気機関車で、同じく試作されたEF200と同じく、出力6000kWを誇る巨人機だ。それまで最強であったEF66の3900kWを軽く上回る独逸の機関車並みの性能の機関車であり、さらにVVVFインバータを使用するなどのハイテクの塊だった。 ところが、EF200が正式採用され東海道・山陽本線の重量高速貨物に威力を発揮したのに対し、この機関車は試作の1両で終わってしまい、平成14年には廃車になってしまった。
それは何故か。
一つ目は、強力すぎることである。東海道・山陽本線と比べると、日本海縦貫線や東北本線は輸送量が少なく、出力が過大であったこと。
2つ目は電気を大量に使用するため変電所の容量が不足したこと。
この2点に対してはEF200にも言え、フルパワーでの使用は避けられ、性能を持て余して量産も1回で終わり、EF65と66の中間の性能で省エネタイプのEF210に切り替わったほどで、まして北日本で使用するには過大な性能であった。
3つ目は、交直流であるため誘導障害が起き沿線の電子機器に悪影響を与えたこと。
4つ目は、故障が多かったこと。
5つ目は、東北本線では勾配が多く、動輪の数が多い方が(f型よりはD型重連の方が)適していること。
以上の理由で、日本海縦貫線と東北本線の旅客用には、東海道のEF210並に性能をも落としたEF510が、東北本線には、若干パワーを落とし2両永久連結したEH500が造られて量産され、主力となったのだ。
今回、この幻の巨人は、下周りはEF200、車体はEH500を組み合わせて造っている。






