こんにちは、えふです🍀
続ける理由を聞くと、だいたいこういう言葉が出てくるんですよね。
「せっかく資格を取ったから」
「10年以上この仕事をしてきたから」
「ここまでSNSを育てたから」
「この事業に何百万円も使ったから」
「もう3年続けているから」
だから、やめられない。
一見すると、継続力がある人に見える。
真面目で、途中で投げ出さない人。
これ、実はけっこう危ないんです。
過去にどれだけ時間やお金を使ったかと、これから続ける価値があるかは、まったく別の話なんですよ。
心理学だと「サンクコスト効果」って呼ばれています。
すでに投入して回収できない時間・お金・労力が、その後の判断に影響してしまう、というやつです。
1985年のArkesとBlumerの研究でも、すでに投資したコストが大きいほど、その行動を続けやすくなる、っていう結果が出てる。
「ここまでやってきたから」は、続ける理由としては、いちばん手放しにくくなるんですよね。
求められるものは、ずっと同じではない
約30年間、会社員として働いてきて、私が感じていたことがあります。
市場から求められるものは、ずっと同じではない、ということ。
私自身の経験だと、10年くらいの単位で「求められる人材」が大きく変わっていく感覚がありました。
法則、というより、現場で何度も見てきたことなんですよね。
販促の仕事に長くいた頃もそうでした。
インターネットが台頭して、モノが店頭ではなく、オンラインで売れるようになった。売り場が変われば、販促のやり方も変わる。
同じ「売る」なのに、求められるものが入れ替わっていくんですよね。
だけど、今は感覚が変わってきていて。
以前は、身につけたスキルや積み上げた仕事のやり方が、10年くらいは通用すると思っていました。
それがAIの台頭で、今は3年くらいで学び直しや見直しが必要になってきたように感じます。
「これを身につけたから、しばらく大丈夫」と思っているうちに、求められることが変わっているんです。
世界経済フォーラムの「Future of Jobs Report 2025」だと、企業が今必要としている中核スキルの39%が、2030年までに変化するという予測もされています。
AIやデータの扱い、テクノロジーへの理解、創造的思考、柔軟性。こういうものの重要性が高まっていく、と。
つまり、今のスキルを磨き続けるだけでは足りない。
市場が変われば、求められる能力もやり方も変わる。
それなのに人は、過去の成功や、そこにかけた時間を手放せない。その心理が、変化を遅らせる。
だから、「何を続けるか」以上に、「何をやめるか」が大事になってくるんだと思うんです。
重要なのは、能力より、変われるかどうか
市場が変わったとき、人はだいたい二つの動きに分かれます。
Aさんは、今まで培ったスキルを、さらに磨こうとする。
Bさんは、これから市場が求めるものを見て、新しいスキルを学ぶ。
もちろん、これまでの経験を全部捨てる必要はないです。
むしろ、
過去の経験に、新しく求められるものを掛け合わせて形を変える。
・営業の経験にAIを足す。
・マーケティングの経験にSNSを足す。
・専門知識を、コンテンツという形に組み替える。
・マネジメントの経験を、人を育てる仕事に組み替える。
積み上げるだけではなく、掛け合わせて形を変える。
キャリアの分かれ目って、能力の高さより、ここができるかどうかなんじゃないかなと。
これは、会社員だけの話ではない
会社員の世界では、市場が変わる話をしました。
個人で仕事をする世界でも、起きていることは同じです。
・Instagramの仕組みが変わる。
・集客の場所が変わる。
・広告費が上がる。
・AIによって作り方が変わる。
・人が何にお金を払うかの基準が変わる。
・同じことをやる人が増える。
昨日まで機能していたやり方が、突然、機能しなくなる。
自分は同じことをしていても、周りの環境が変われば、同じように成果が出るとは限らないんですよね。
それでも人は、「せっかくここまでやったから」と続けてしまう。
・Instagramを3年続けたから。
・この資格に100万円使ったから。
・この商品を半年かけて作ったから。
・このやり方で、一度うまくいったから。
だから捨てられない。
でも、過去に使ったお金や時間は、これから続けるかどうかの判断材料にはならないんですよ。
判断は、この一文でいい
市場の話も、目的と手段の話も、結局ここに戻ってくるんですよね。
「今日ゼロから始めるとしても、私はこれを選ぶだろうか?」
Yesなら、続けていい。
Noなら、手段を変えていいのかもしれない。
目的まで手放す必要はありません。
ここで見ているのは、使った時間でも、かけたお金でもなくて。
これから先も、これを選ぶかどうか、です。
未来に可能性があるから選ぶのか。
「ここまでやったから」で選ぶのか。
変えることは怖い。
今まで積み上げてきたものを手放すのは、もっと怖い。
でも、市場が変わっているのに、
自分だけ変わらないことのほうが、長い目で見るとリスクは大きい。
企業でも、会社員でも、個人で仕事をする人でも同じだと思っていて。
起業して生き残れる人は、一度正解を見つけた人ではなく、「今の正解は何か?」を問い続けられる人なんです。