ニコン「ワイドコンバーターアタッチメントNH-WM75」
以下転載
“ダブルズームレンズの次の1本”にふさわしい候補としてよく挙げられるのが、「マクロレンズ」、「大口径標準単焦点レンズ」、「超広角ズームレンズ」などだろう。中でも超広角ズームレンズは初心者からベテランまで人気が高い製品だ。
ただし、超広角ズームレンズはサイズが大きく重い上に、価格がそれなりに高い。そのため、購入に二の足を踏んでいる人も多いと思う。そん な人におすすめしたいのが、ニコンの「NH-WM75」だ。レンズ先端のフィルター装着部にねじ込むワイドコンバーターアタッチメント、いわゆる「ワイコ ン」である。ワイコンはコンパクトデジタルカメラの世界でよく知られているが、一眼レフ交換レンズ用の製品は珍しい。しかも直販サイトのみの取り扱いとは 言え、ニコン純正を謳う興味深い製品だ。
発売は2008年11月。ニコンの直販サイト「ニコンダイレクト」でのみ販売しており、店頭で見かけたことはない。52mm径のフィルター装着部に適合するが、ニコンでは下記製品の専用としている。
- AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VR
- AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6 G II
- AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6 G
コンバーター倍率は0.75倍。上記レンズに取付けると、焦点距離は35mm判換算で20~62mmの超広角ズームレンズになる仕組み。レンズ構成 は2群2枚。コンパクトデジカメ用のワイコンをそのまま大きくしたような見た目だ。付属品として、レンズキャップ、裏蓋、ポーチなどがついてくる。
ちなみに化粧箱のデザインは、ニコン純正交換レンズの流れを汲むもの。こうした箱だと焦点距離を大きくあしらうのがニコンの伝統だが、本製品では焦点距離ではなく「0.75」というコンバーター倍率を目立たせている。
前玉が72mm径程度あることから、52mm径のAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VRに付けると結構な迫力だ。重量は約200g。説明書には「カメラの質量(重さ)が増加しますので手ブレに注意ください」との記述があるが、本物の超広 角ズームレンズに比べると、それほど重いとは感じない。
ただしこれだけ重いと、AFがきちんと動作するか心配になるかもしれない。特に今回使ったマスターレンズのAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VRは、インナーフォーカスではなくAF時にレンズ前玉が回転するタイプ。高い負荷がかかるのでは、と気になる人もいるかもしれない。結論から言うと、 まったく危なげなく動作。超音波モーターSWMの力に感心した。
F値はマスターレンズの設定のまま。また、AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G
VRの手ブレ補正も動作している。20mm相当+手ブレ補正ともなると、かなりのスローシャッターが可能になるので、屋内などでも使いやすいと思う。ま
た、ズーム全域でケラレないのも見事だ。20mmでは広すぎるという24mm党にもおすすめできる。
ただし、広角端での歪曲収差だけは派手に出る。この点だけはコンバーター利用ということで、ある程度はあきらめるしかないだろう。対角魚眼レンズを思わせる不思議な空間表現になるので、逆にこの特徴を活かすのも手かもしれない。
あるいは超広角ズームレンズを持っているけど、「たまにしか撮らないのがわかっているのに、いつも持ち歩くのはちょっと……」という人に も目を向けていただきたい。今回、D90、AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VR、AF-S DX Zoom Nikkor ED 55-200mm F4-5.6 Gにプラスして持ち歩いたが、交換レンズの本数でいえばダブルズームレンズ2本という軽装備なのに、いざとなったら20mm相当や24mm相当の超広角撮 影ができるのは楽しい経験だった。この分野の今後の充実を期待したい。
製品情報
ニコンダイレクト
転載元
デジカメwatch