次女の出産後すぐを除いた8年ほど、寝る前には一緒に本を読んできました。一晩で数冊読むこともあれば、一冊の絵本を行きつ戻りつ、小一時間読んでいたことも。絵本からやがて文字だけの小説へシフトして、毎晩一章ずつ読むことが多くなりました。
リンドグレーン作、やかまし村シリーズ。
茂市久美子作、つるばら村シリーズ。
ローラインガルスワイルダー作、大草原の小さな家シリーズ。
こういう小説のなかで長女はパン作りと出会い、キリスト教と出会い、寝るまえ以外の時間にも、くりかえしくりかえし一人読みをするようになりました。
机に持ち出した本を、寝るまえにはまたベッドに持ってきます。前回までのあらすじについてひとしきりお喋りしたら、
「さあ、どうなるかなぁ。つづき読んで!」
それは子どものためにどうとかより、ただ、母であるわたしの楽しみでした。
その至福の時間が、危機に瀕しています。
読んで、と言われなくなり、読もうか、と声をかけても「今日はこれを一人で読むよ」と断られるようになりました。
ええっ。そんな。
まだたくさんあるの。あなたと読みたいの。あれも、これも、まだたくさん。
続く