不在着信5 | PLUTO KISS

不在着信5

俺は、俺の中に埋め込まれた力のためだけにここに存在しているんだ。

だなんて・・・今お前に告げたら、お前はどう思うだろう。

俺がここに来たのは、別に誰かを助けたい。人を殺したい。欲望のままに。じゃない。

・・・気がついたらここに居て、気がついたら「物」になっていたんだ。

人権なんてないんだ。俺は「物」だからって、一言で押さえ込まれた。

そんなはずない。だから、世界中の生存者の名簿をみた。

けれどそこには俺の名前は無かった。

ただ、死亡者名簿の中に俺の名前があって、備考欄に『死亡⇒動力炉』って書いてあった。

この世界で生きていて、少しだけ聞いたことがある。共に、戦ってきた古い友人に。

この世界のでは、影の部分があり、そこでは、人を買い取り、人間という権限を奪い取り、物扱いされてしまう負の部分があると。

その負歴史は今から約80年以上前に、ある2人の子供を誘拐した事件から発生していると。

その子供たちがどうなったのかは知らないが、俺はこの先、同じようなことがこれからの未来を照らし、道を切り開く子供たちに火の粉が降りかからなければと思う。

お前は、幸せだったのか?誘拐されて、実験体にされて、結末がこの結果で。

・・・・・・俺は・・・寂しいな。