不在着信4 | PLUTO KISS

不在着信4

ねぇ?どうして君は生まれたの?
                  さぁ・・・宿った命は産み落とされるのが自然の流れだからな。時に、下ろす人もいるけどな。
・・・じゃあ君は生まれたことに意味を持たないの?
               相棒は質問ばかりだな。意味を持たないのかといわれると、俺もどう答えてやればいいか分からないが・・・。
分からないの?
               じゃあ相棒はどうなんだ?お前は意味を持っているのかい?
・・・・・・何も感じていないんだ。僕は、造形品でしかないから。
               それなら、俺だって造形品でしかない。俺たちは原点は違えど、交じり合ったのは同じ時。
知ってる・・・。その時が僕たちが生まれた日。
               第二の出生。俺たちは一度死んだんだ。そして、また生かされた。
壊しては作って、作っては壊して。人間って一体なんなんだろうね。
               知らないよ。そんなの人間に聞けよ。

1人がそう投げやりに言うと、言われた相手は複雑そうな顔で水面に映る己の顔を覗いた。
水面の己には顔はない。と、いうより、闇に隠れている。
   
僕は自分を知らない・・・どうして生まれたのかも、どうして君と交じり合ったのかも・・・よく、覚えていない。
ただ、目覚めたら、君がいたんだ。
必死に、僕を守ろうとしてくれていたんだ。
君自身もボロボロだというのに。
だから、僕は君と共に同じ道を歩いてきたんだよ。
               知ってる。
               気にすることないさ。俺は、ただ・・・お前と共に歩めたならと思っていただけだ。
               お前だってそうだったんだろう?
               なぁ、お前は・・・俺の相棒でいてくれるんだろう?
勿論。君も、僕の相棒でいてくれるんだろう?
                勿論。俺がお前を裏切ったことがあるかい?