着信3 4
盗人たちの前まで飛び上がると、自らの腕に爪を立てて、血がついた指を口を含み、指を口から抜くと、含まれていた指が細長いナイフとなっていた。
ナイフというよりは、日本刀のようにも見えるが。
宝条はそれを振り回し、盗人たちの足を貫いた。
「・・・っい・・・!!!あぁぁああああ!!!」
「この程度で泣き叫ぶな。俺の本気は・・・こんなもんじゃない・・・。」
逃げ回る盗人を追いかけて宝条はナイフを振り回し追いかけていく。しかし、力が安定していないのか、上手く当たらない。ナイフは宝条の力も加わり、ビジネスホテルの上層階約10階まで深く傷跡をつけた。
「やべぇ!!!あいつおかしい!あんなの人間技じゃねえって!」
「ビジネスホテルが・・・!!」
「殺される!!!」
「・・・輝けッ!!!プリズムジャッジメント!」
目を見開き、両手を広げた宝条の頭上から、七色に輝く光が、まるで槍の雨とでも言った感じで降り堕ちてきた。
「消えて無くなれっ!!!」
「やめろ光!!!」
七色の光りの雨の中を駆け抜け、盗人に斬りかかろうと振り下ろしたはずのナイフは誰かの声と共に、激しく刃物がぶつかり合う音が響き、何かに妨げられた。
はっとして宝条が顔を上げると、そこにあったのは茶髪と黒い瞳、黒のスーツ姿。手にしているロッド。
「・・・・・・四方・・・さん・・・。」
攻撃を受け止めたのが四方だと気がつくと、ドス黒い赤の瞳は、橙の綺麗なものへと変わった。
視線を泳がせて、目を白黒させる宝条に四方は呼びかける。「殺してはいけない。正気に戻れ。」と。
しかし、視線を泳がせていた宝条は再び橙の瞳をドス黒い赤へと変わらせると、四方の胸を踏み台として、飛び上がり、電柱の上へと着地する。
「アンタが何を思ってそう言うのかは、俺は知らない。知りたくもない。俺は命に興味なんてないし、アンタの呼びかけを聞くつもりもない。」
四方を「アンタ」呼ばわりにして、睨みつける宝条は、いつもの宝条ではなく、まるで別人だった。
先程携帯で連絡を受けていた時までは純粋に盗人である犯人たちを捕まえようとしていただけなのに、今では目的が抹殺に変わっている。
「おい!お前・・・・・・まるで人が変わったみたいに・・・。」
「人が変わった・・・?変えたのはお前たち人間じゃないか!!!」
四方の声に宝条は怒鳴りつける。何処へぶつければいいのやら分からない思いと共に。
「変えた・・・?」
しかし四方には何を言っているのかよくわからない。
それに、まるで自分が人間ではないようなもののいい。
「だってそうだろう?何時だって人間はまるで自分が神様だとでも思っているのか知らないけれど、作っては壊して、壊しては捨てて。生かしたと思えば殺して、殺したと思えば生きろと再生させ。」
言い争っている間に逃走を図ろうとしている盗人を視界に入れた宝条は、光りの檻で捕らえ、逃げられないようにする。
「・・・今回は殺さないでおいてやる・・・。相棒が内側から呼びかけているからな。」
盗人からアグゼリュスを奪い取ると、それを四方へと投げ渡した。
「ノアの劇団員に返しておいてくれ。俺はもう帰る。」
踵を返し、ナイフから指に戻すと、宝条は来た道を戻ろうとした。だが、四方が宝条の肩を掴み、歩みを妨げる。
四方の行動に苛立ちを隠せないでいる宝条は、きつく睨みつけるが、四方はその目をただ優しく見つめていた。
その様子に宝条は戸惑いを隠せないでいる。
「お前、宝条光じゃないな?お前は誰だ?・・・いや、お前が誰なのかどうでもいい。何をお前はそんなに拒絶し、何を怒っている?」
「・・・アンタには分からないよ。一生分からない。分かってもらうつもりもないし、分かりあいたくもない。俺は・・・――」
瞳を閉ざし、何処か悲しそうな表情を表した宝条は、空を見上げながら、血の涙を一筋。
「僕はただ・・・この空が怖いんだ。この世界が怖いんだ。」
それだけ呟くと、瞳を閉ざし、ゆっくりと力なく倒れた。
ナイフというよりは、日本刀のようにも見えるが。
宝条はそれを振り回し、盗人たちの足を貫いた。
「・・・っい・・・!!!あぁぁああああ!!!」
「この程度で泣き叫ぶな。俺の本気は・・・こんなもんじゃない・・・。」
逃げ回る盗人を追いかけて宝条はナイフを振り回し追いかけていく。しかし、力が安定していないのか、上手く当たらない。ナイフは宝条の力も加わり、ビジネスホテルの上層階約10階まで深く傷跡をつけた。
「やべぇ!!!あいつおかしい!あんなの人間技じゃねえって!」
「ビジネスホテルが・・・!!」
「殺される!!!」
「・・・輝けッ!!!プリズムジャッジメント!」
目を見開き、両手を広げた宝条の頭上から、七色に輝く光が、まるで槍の雨とでも言った感じで降り堕ちてきた。
「消えて無くなれっ!!!」
「やめろ光!!!」
七色の光りの雨の中を駆け抜け、盗人に斬りかかろうと振り下ろしたはずのナイフは誰かの声と共に、激しく刃物がぶつかり合う音が響き、何かに妨げられた。
はっとして宝条が顔を上げると、そこにあったのは茶髪と黒い瞳、黒のスーツ姿。手にしているロッド。
「・・・・・・四方・・・さん・・・。」
攻撃を受け止めたのが四方だと気がつくと、ドス黒い赤の瞳は、橙の綺麗なものへと変わった。
視線を泳がせて、目を白黒させる宝条に四方は呼びかける。「殺してはいけない。正気に戻れ。」と。
しかし、視線を泳がせていた宝条は再び橙の瞳をドス黒い赤へと変わらせると、四方の胸を踏み台として、飛び上がり、電柱の上へと着地する。
「アンタが何を思ってそう言うのかは、俺は知らない。知りたくもない。俺は命に興味なんてないし、アンタの呼びかけを聞くつもりもない。」
四方を「アンタ」呼ばわりにして、睨みつける宝条は、いつもの宝条ではなく、まるで別人だった。
先程携帯で連絡を受けていた時までは純粋に盗人である犯人たちを捕まえようとしていただけなのに、今では目的が抹殺に変わっている。
「おい!お前・・・・・・まるで人が変わったみたいに・・・。」
「人が変わった・・・?変えたのはお前たち人間じゃないか!!!」
四方の声に宝条は怒鳴りつける。何処へぶつければいいのやら分からない思いと共に。
「変えた・・・?」
しかし四方には何を言っているのかよくわからない。
それに、まるで自分が人間ではないようなもののいい。
「だってそうだろう?何時だって人間はまるで自分が神様だとでも思っているのか知らないけれど、作っては壊して、壊しては捨てて。生かしたと思えば殺して、殺したと思えば生きろと再生させ。」
言い争っている間に逃走を図ろうとしている盗人を視界に入れた宝条は、光りの檻で捕らえ、逃げられないようにする。
「・・・今回は殺さないでおいてやる・・・。相棒が内側から呼びかけているからな。」
盗人からアグゼリュスを奪い取ると、それを四方へと投げ渡した。
「ノアの劇団員に返しておいてくれ。俺はもう帰る。」
踵を返し、ナイフから指に戻すと、宝条は来た道を戻ろうとした。だが、四方が宝条の肩を掴み、歩みを妨げる。
四方の行動に苛立ちを隠せないでいる宝条は、きつく睨みつけるが、四方はその目をただ優しく見つめていた。
その様子に宝条は戸惑いを隠せないでいる。
「お前、宝条光じゃないな?お前は誰だ?・・・いや、お前が誰なのかどうでもいい。何をお前はそんなに拒絶し、何を怒っている?」
「・・・アンタには分からないよ。一生分からない。分かってもらうつもりもないし、分かりあいたくもない。俺は・・・――」
瞳を閉ざし、何処か悲しそうな表情を表した宝条は、空を見上げながら、血の涙を一筋。
「僕はただ・・・この空が怖いんだ。この世界が怖いんだ。」
それだけ呟くと、瞳を閉ざし、ゆっくりと力なく倒れた。