3個目の夢 3
シェリルは手を合わせて、離しながら広げていく。その動作に合わせて光が出現し棒のように伸びていく。
それは輝きを失うと、薄紫色のロッドになった。
ウェルダーも手を合わせて離すと、手の内から2つの光を出現させ、両方の手の平の上で少し伸びていく。
それも輝きを失うと、薄い青のトンファーになった。
「さぁてやりますよシェリル。」
「私の足手まといにならないでくださいねウェルダー。」
ロッドとトンファーがカツンッと音を立てると共に、2人は走り出した。
あの黒い奴らは一斉にシェリルに向って飛び掛る。
シェリルはロッドの先端についている宝石を向けるように縦に振る。すると、凄まじい風が吹き上げて、数体が吹き飛ばされる。
残った数体はなおもシェリルに向って飛び掛る。
シェリルはまず蹴り倒し、大きくロッドを振り、叩き潰す。
ウェルダーもゾンビみたいな奴を大方倒し、シェリルが吹き飛ばした黒い奴をトンファーで次々と叩き潰す。
なんて素早い動きで戦うんだ・・・まるで人離れしている。
思わず2人の戦いに見入っている俺は、すぐ傍まであのゾンビみたいな奴が近づいてきているのに気がつかなかった。
「・・・!シン!危ないッ!!」
「え?」
シェリルの声でやっと気がついた頃には、もう目と鼻の先まで敵は来ていた。
ヤバイ!そう思って、思わず目を瞑ってしまった。
・・・・・・あれ?
痛くない。
むしろ、何かに覆われていて苦しい・・・。
目を開けると、真っ暗。
え?何これ?どうなったの?
ああ・・・でも目の前の何かは呼吸しているみたい。
それじゃあまさか・・・!
俺は急いで顔を出す。
すると。やはり俺を覆っていたのは・・・。
「シェリル!!」
「よかった・・・間に合って。」
そういうシェリルの口からは赤黒い液体。
黒い・・・液体・・・。
『綺麗な血を与えてあげようね。』
誰の言葉?
嫌だ。俺はこの言葉が嫌いだ。
血を見たくない。
「・・・っは・・・あっ・・・!!嫌・・・!シェリ・・・ル!!」
「シン!落ち着いてください!」
その時呼びかけるウェルダーの声など俺には聞こえていなかった。
どうしてか分からない。
シェリルが傷つくのは嫌だ。
血を見るのも嫌だ。
でもどうして?どうして?教えてよ!どうして!!!
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああッ!!!!!」
俺はそこから先は何が起きたのか覚えていない。
だけど、何か暖かな存在がずっと呼びかけていたような気がする。
「互いに呼び合っているのでしょうね・・・だから彼は副作用のように記憶が混乱し始める。」
「それ彼も同じなのでしょうか。」
「さぁ・・・お互い呼び合うことで響き合い、そして拒絶する。どうして彼らは同じなのに混ざり合えないと思う?」
死に神が天使にそう質問する。
「魂の質は互いに同一。でも混ざりきれないのには差異があるから・・・でしょうか。」
その回答に死に神はクスリと笑う。
「そう。魂はそれぞれ個性がある。その個性は必ずしも一致するとは限らない。1人に魂は1つ限り。」
死亡者リストを片付けながら、死に神は更なる死亡者リストを引き寄せる。
その腕には抉られたような傷・・・。
死に神は貴方に向って囁く。
「貴方の魂は、本当に本物ですか?」
囁いた死に神は再び執務に戻る。
何かを見透かしたように。
それは輝きを失うと、薄紫色のロッドになった。
ウェルダーも手を合わせて離すと、手の内から2つの光を出現させ、両方の手の平の上で少し伸びていく。
それも輝きを失うと、薄い青のトンファーになった。
「さぁてやりますよシェリル。」
「私の足手まといにならないでくださいねウェルダー。」
ロッドとトンファーがカツンッと音を立てると共に、2人は走り出した。
あの黒い奴らは一斉にシェリルに向って飛び掛る。
シェリルはロッドの先端についている宝石を向けるように縦に振る。すると、凄まじい風が吹き上げて、数体が吹き飛ばされる。
残った数体はなおもシェリルに向って飛び掛る。
シェリルはまず蹴り倒し、大きくロッドを振り、叩き潰す。
ウェルダーもゾンビみたいな奴を大方倒し、シェリルが吹き飛ばした黒い奴をトンファーで次々と叩き潰す。
なんて素早い動きで戦うんだ・・・まるで人離れしている。
思わず2人の戦いに見入っている俺は、すぐ傍まであのゾンビみたいな奴が近づいてきているのに気がつかなかった。
「・・・!シン!危ないッ!!」
「え?」
シェリルの声でやっと気がついた頃には、もう目と鼻の先まで敵は来ていた。
ヤバイ!そう思って、思わず目を瞑ってしまった。
・・・・・・あれ?
痛くない。
むしろ、何かに覆われていて苦しい・・・。
目を開けると、真っ暗。
え?何これ?どうなったの?
ああ・・・でも目の前の何かは呼吸しているみたい。
それじゃあまさか・・・!
俺は急いで顔を出す。
すると。やはり俺を覆っていたのは・・・。
「シェリル!!」
「よかった・・・間に合って。」
そういうシェリルの口からは赤黒い液体。
黒い・・・液体・・・。
『綺麗な血を与えてあげようね。』
誰の言葉?
嫌だ。俺はこの言葉が嫌いだ。
血を見たくない。
「・・・っは・・・あっ・・・!!嫌・・・!シェリ・・・ル!!」
「シン!落ち着いてください!」
その時呼びかけるウェルダーの声など俺には聞こえていなかった。
どうしてか分からない。
シェリルが傷つくのは嫌だ。
血を見るのも嫌だ。
でもどうして?どうして?教えてよ!どうして!!!
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああッ!!!!!」
俺はそこから先は何が起きたのか覚えていない。
だけど、何か暖かな存在がずっと呼びかけていたような気がする。
「互いに呼び合っているのでしょうね・・・だから彼は副作用のように記憶が混乱し始める。」
「それ彼も同じなのでしょうか。」
「さぁ・・・お互い呼び合うことで響き合い、そして拒絶する。どうして彼らは同じなのに混ざり合えないと思う?」
死に神が天使にそう質問する。
「魂の質は互いに同一。でも混ざりきれないのには差異があるから・・・でしょうか。」
その回答に死に神はクスリと笑う。
「そう。魂はそれぞれ個性がある。その個性は必ずしも一致するとは限らない。1人に魂は1つ限り。」
死亡者リストを片付けながら、死に神は更なる死亡者リストを引き寄せる。
その腕には抉られたような傷・・・。
死に神は貴方に向って囁く。
「貴方の魂は、本当に本物ですか?」
囁いた死に神は再び執務に戻る。
何かを見透かしたように。