小説:Pluto Kiss 序章 | PLUTO KISS

小説:Pluto Kiss 序章

序章



これは、遠い昔かもしれないし、近い未来かもしれない。


そんな、とある二人の物語。


あるところに、天使の中ではとても亜種とされた「残虐天使」と呼ばれる光の者と


唯一の死神で、最も異形とされた「白の死神」と呼ばれる闇の者がいた。


天使の本来あるべき姿は


金髪に碧眼。純白の衣装。そして人の命を生み出すとされる「生命の書」。


この4つが揃わなければならないが、残虐天使と呼ばれた彼には、あるべき生命の書と、碧眼がなかった。


生まれ落ちた時から、血のような緋色の目と、死神の証である「デスサイズ」と呼ばれる大鎌を持っていた。


死神も、本来あるべき姿は、黒衣のローブに、鮮血の髪色、目、そしてデスサイズ。


しかし、彼も生まれ落ちた時から、黄緑色の髪色に、碧眼、そして、所持するのは「生命の書」と、異形な姿だった。




死神は自分の存在を認めない魔界からも天界からも追放令を出され、今では魔界、天界、生命界の狭間の空間と呼ばれる「カタコンベ」という場所で、死者の魂を弔い、そして天界で新たに魂を生命界へ送り出せるよう、手続きをする下働きをしている。


そして、死神がカタコンベで生活を初めてから数年後には、残虐天使と呼ばれる天使も、大罪を犯した者として、追放される。